国立科学博物館「インカ帝国展」=装飾品、ミイラなど約160点を紹介
東京・上野の国立科学博物館で開催中の展示会「インカ帝国展-マチュピチュ発見100年」の報道機関向け内覧会が9日、行われた。インカ帝国時代とその後のスペイン統治時代の装飾品、絵画、ミイラなど、約160点が展示され、その多くが日本初公開となっている。
本展では、謎が多いインカ帝国の文明に焦点を当て、考古学、人類学、歴史学などの最新研究とともに考古遺物を紹介している。特に目を引くのは、チャチャポヤ地方で発見された眼球が残る少女のミイラ。辺りの様子を観察し続けているように見えるほど生々しい姿だ。このほか、インカ帝国が栄華を極めた頃の金銀製品、スペイン植民地期の絵画、マチュピチュのジオラマなどが展示されている。
会場では、マチュピチュ遺跡を舞台にした3D映像も放映。530インチの大型シアターで空中散歩を楽しめる。
開館時間は、午前9時から午後5時まで。入場料は一般・大学生1400円、小・中・高500円。会期は6月24日まで(毎週月曜日が休館日。ただし、3月26日、4月2日、4月30日は開館)。