毛沢東批判の大学教授が解雇 人心掌握に躍起となる中国共産党
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昨年末、山東建築大学教授鄧相超が微博(中国版ツイッター)で毛沢東を批判した事で、中国左派の攻撃を引き起こしました。年が明けた5日、山東省政府は公式サイトで、鄧氏を同省人民政府参事の職から罷免すると発表し、政治協商会議も鄧氏を委員から罷免し、山東建築大学も鄧氏に退職を命令しました。鄧氏への一連の処罰をめぐり、中国のネットでは2015年に起きたCCTV(中国中央テレビ)キャスター・畢福剣氏への処罰事件と共に話題になっています。
2015年4月、歌を歌う畢氏の映像が微博に流出しました。畢氏が歌っていたのは、文革時代に作られた「我らは農民・労働者の子弟兵」という歌で、中国共産党と毛沢東を批判する内容に替え歌にしていました。この映像が流れるや畢氏がメインキャスターを務める人気番組は放映が一時中止となり、畢氏は降板させられた後、CCTVから解雇され、ラジオ・テレビを管轄する機関から厳しい警告を受けました。
今回、当局はなぜまた2年も経たないうちに言論を弾圧するような事件を起こしたのでしょうか。中国共産党は文革時代の習慣が抜けきらないという意見は正しいと言えます。この問題を深く分析すれば、崩壊の危機に瀕する中国共産党が厳しい弾圧によって恐怖を作り出し、民衆から見捨てられないようにしようとしていることが分かります。
それは『九評共産党』がすでに指摘していることです。「多くの人は、中国共産党に対して、彼らの殺人は以前に比べ控えられているのだから、改善するために時間を与えるべきだと言っている。しかし、例えば一人の人間を殺害すれば、直ちに殺人犯とされる。広範囲で言えば、虐殺は中国共産党が、テロリズム的統治の目的を達成するための手段の一つである。従って、虐殺する人の多さは需要によって調整することが出来る。それは『予測不可能』と言うことで表すことが出来る。人々にとって、恐怖をあまり感じない時、多くの人を虐殺すれば、恐怖心を与えることができる。元々人々が恐怖感を非常に感じている時、小人数の虐殺だけでも、十分にテロリズム的なコントロールが出来る。そして、人々は知らないうちに怯えている時、中国共産党は虐殺するのだと掛け声を掛けるだけで、人々に恐怖感を与えられる。中国共産党のテロリズムに対して、条件反射する際、中国共産党は虐殺と言う言葉すら出す必要もない。政府が大批判することを喧伝するだけで、人々の心の底に潜んでいる恐怖感を蘇らせることが出来る。」
この指摘は非常に当たっていると言えます。今まさに「政府が大批判することを喧伝するだけで、人々の心の底に潜んでいる恐怖感を蘇らせることが出来る」事態となっているのです。鄧相超氏や畢福剣氏の言動が問題なのではなく、問題は、中国共産党が今まさに、中国民衆の中に植えつけた恐怖を維持していこうとしていることです。1951年に発布された「反革命分子懲罰条例」に、「デマを流す者は即刻処刑される」とあるのを覚えていますか。恐ろしいことではありませんか。現在、当局が鄧氏や畢氏に加えた弾圧は、人民が恐怖によって支配された過去を思い起こさせます。
しかし、中国共産党を恐れることはありません。当局がこうした文革的な手段を頻繁に用いるということは、不安だからです。人民が共産党を怖がらなくなってきているのを見て、何とか恐怖政治を復活させなければ、と思っているのです。我々がやるべきことは一つ。中国共産党からの脱退を呼びかけることです。脱党者が増えれば増えるほど、中国共産党が恐怖によって支配できる範囲は縮小され、ゆくゆくは解体につながるのです。
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