シルヴィ・バルタン Les Hommes 1969 悲しみの兵士
シルヴィ・バルタン Les Hommes 1969 悲しみの兵士
シルヴィ・バルタン Sylvie Vartan(1944年8月15日生れ)はブルガリア西部の村、イスクレッツ出身のフレンチ・ポップスの歌手。父はアルメニア系ブルガリア人、母はハンガリー人。バルタン星人と血縁はない。
—————————-
ごらん、部屋の壁に貼ったビラを
あれは、失うものもない男たちの姿
パンの種をまいたと信じていたのに
生えて来たものは石ころだったという人たちだ
彼らの祈りはむなしく
ただ拳を握りしめるだけ
彼らは馬にまたがり銃をとって
夜明けとともに出かけた
失うものもない男たちはすべてを破壊し
焼き払うために町へ向かっていく
怒りに満ちた男たちは
戦さの歌を自由の歌をおぼえる
彼らは今、故郷の石の下に眠る
彼の名や顔は勇敢に死に向かうことの
出来なかった人たちの
すべてに知られている
彼らの死は、むなしいものではない
その名は銃よりも強く国から国へと伝わる
失うものもない男たちは、町へ向かっていく
すべてを破壊し焼き払うために
怒りに満ちた男たちは
戦さの歌を自由の歌を歌い続ける
今日も昨日のように明日も今日のように
失うものもない男たちは、町へ向かっていくだろう
すべてを破壊しすべてを焼き払うために
怒りに満ちた男たちは
戦さの歌を自由の歌を歌う
今日も昨日のように明日も今日のように
—————————-
『部屋の壁に貼ったビラ』はお尋ね者の手配書。『失うものもない男たちはすべてを破壊し 焼き払うために町へ向かっていく』は山賊のすること。これは、山賊の賛美歌です(ウソ)
ネットを探すと以下の記述が見つかるが、『ちなみに「悲しみの兵士」は反戦歌』、『シルヴィ・バルタンが歌った反戦歌の1枚』、『これは戦争の悲しさの歌ではないのですよ。空しさの歌なんですよ。』とてもそうとは思えない。
『彼の名や顔は勇敢に死に向かうことの 出来なかった人たちの すべてに知られている 彼らの死は、むなしいものではない その名は銃よりも強く国から国へと伝わる』からすると彼らは英雄扱いされている。
1789年7月13日、財務長官ジャック・ネッケルが罷免されたことにより、カミーユ・デムーランが「民衆よ武器を取れ」とパリ市民の蜂起を促す演説をしたが、『部屋の壁に貼ったビラ』とはその扇動のビラか?あるいは、1792年4月20日 オーストリアによるフランス革命への干渉を契機としたフランス革命戦争が勃発するが、その時募集した義勇兵が歌ったのが「ラ・マルセエイズ」。この歌は大量に印刷し市民に配布されたその楽譜だろうか。いずれにせよバスティーユ監獄襲撃に始まるフランス革命が題材と思われるが・・・
フランス革命については下記を参照
http://www.geocities.jp/timeway/kougi-78.html
http://www.geocities.jp/timeway/kougi-79.html