チベット尼僧 焼身自殺で必死の訴え
【新唐人2011年11月6日付ニュース】11月3日、中国四川省のカンゼ・チベット自治州で、チベット仏教の尼僧が焼身自殺。チベット僧の焼身自殺はこれで今年3月以来、11件になりました。
四川省カンゼ・チベット自治州で、約35歳の尼僧が11月3日、路上で焼身自殺をし、死亡。8月19日に別のチベット僧が自殺した場所と同じです。情報によると、この尼僧は自殺する前、「チベットに自由を」「ダライ・ラマのチベット帰還を許して」と叫んだそうです。
ダライ・ラマ北米代表部 報道官:
“チベットで続く焼身自殺事件について考える必要があります。なぜ焼身自殺が起こるのか、これは重要な問題です。誰も命を犠牲にしたくありません。自分の命はいとおしいのです”
その晩、海外の人権団体は、ロサンゼルスにある中国領事館の前でキャンドル集会を実施。命を犠牲にしたチベット族を悼みました。
海外在住のチベット族は、中国国内に住む親戚と自由な会話もできないと嘆きます。ただ、これは中国政府の問題だと強調しました。
チベット族 Tenzinさん:
“中国国内の親戚は自由に話せません。これはチベット族と中国人の問題ではなく、問題は中国政府なのです”
ハーバード大学の中国人学者、楊建利さんは、もし中国全体の状況を変えなければ、中国政府がチベットへの高圧的な政策を変えることは期待できないと分析。チベット問題は単独の問題ではなく、人権迫害の一部に過ぎないといいます。
ダライ・ラマ北米事務所 報道官:
“今、命で自分の考えを表す以外、チベット族には他の道がありません。中国当局のチベット政策の失敗を意味します”
この2週間、世界60の都市で、焼身自殺をしたチベット族を悼み、事件への関心を呼びかける活動が行われています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2011/11/04/atext612992.html.-
四川甘孜再传藏尼自焚身亡.html