ホラー映画『オカルト』白石晃士監督のモキュメンタリーホラーです
とある観光地で、通り魔殺人事件が発生。女性2名が死亡、男性1名が重傷。犯人自身も投身自殺するが、遺体は発見されなかった。事件の一部始終を収めた映像は、インターネットの裏サイトで、禁断の殺人ムービーとして流通する。その映像を偶然入手した映画監督の白石晃士は、事件のドキュメンタリー製作を決意。取材の過程で、事件の唯一の生存者である江野祥平(宇野祥平)から、“事件そのものが神様のお告げだった”と奇怪な証言を得る。その上、江野の体には、犯人(野村たかし)の体にあった痣と同じ刺し傷が残されていた。さらに取材を進めると、山梨県の山奥で謎の文字が刻まれた石碑を発見。文字に詳しい映画監督の黒沢清に解読を依頼したところ、“神による大災害”の予言であるという。その一方で江野がビデオに収めた数々の超常現象を目にする白石。それは、ポルターガイスト、UFO、異次元生物など、驚くべき映像の連続であった。当初、江野の言動に不信感を抱いていた白石だったが、次第に友情に似た感情を抱くようになる。そしてある日、江野が隠していた計画を知る。江野の耳に届くという神様からのメッセージ。それは“自殺、殺戮、渋谷交差点”という言葉だった。この世から人々を解放するために、それを実行しなければならない。葛藤しつつも江野の計画に巻き込まれていく白石。やがて、その顔に浮かぶ恍惚の表情…。大量殺戮の瞬間が刻一刻と迫る。果たして、2人の運命は……?