今関あきよし監督最新作『ライカ』予告
「TABOO」が解放され、「LOVE」が成熟するー今関あきよし監督がオール・モスクワロケで描く、愛の依存と喪失の物語『ライカ』
ストーリー
история
1957年11月5日、ソ連で人類初の宇宙実験犬としてスプートニク2号に乗せられて宇宙に送り出されたが、酷い恐怖と寂しさで10日後死んでしまい、帰って来られなくなった悲運の犬「ライカ」。自分がその「ライカ」なんだと思う日本人の女の子、ライカ。
彼女は母親を亡くし、悲しい時間を過ごしていて語学のために来たモスクワで、ロシア人の女の子、ユーリャと一緒に住んでいる。
女優を夢見みてオーディションやバイトに明け暮れるユーリャとは違い、現実を知らずに一人の時間が寂しくてユーリャに甘えてばかりのライカ。ユーリャはライカのあどけないところに癒され憧れ、ライカはユーリャを死別した母と重ね合わせるようにして、一生一緒にいようと、二人で一人のように互いに愛し合う2人は幸せな時間を過ごしていた。
しかし、ユーリャはオーディションに受かるため演出家と寝たことがライカにバレてしまい、彼女を失望させてしまう。やきもち焼きのライカは行きずりのニコライとセックスをするが、ユーリャは、嫉妬はおろかあっけなくていた。翌日、ユーリャは偶然ニコライとオーディション会場で出会う。ニコライもユーリャ同様に俳優を夢見てオーディションを受け続け、会場でよく見かけるユーリャに気を留めていたのであった。2人は付き合うようになるが、ユーリャがニコライとデートをしていることに衝撃を受けたライカは、何故かレイプをされ、むごたらしい様子で帰って来た。
合格を期待していた大切なオーディションまで諦めて、ライカを犯した犯人捜しにやっきのユーリャとライカのところに突然ニコライが現れ、ライカは怒りの末にレイプされたことが嘘だったと言ってしまう。ユーリャは激しい怒りで自分の人生を壊したライカを許せないと彼女を責め立てた。
1週間後、ライカは家を出たきりで帰って来ず、ひとりぼっちになったユーリャはライカのことを恋しがる。ライカのことが心配であちこち探し回る一方、ニコライに子供を妊娠したと告白する。
ユーリャの全てを愛していたライカはいつか彼女と一緒に観覧車に乗ってお母さんがいる宇宙に行けるんだと信じていたが、ずっと待っていても観覧車は動かないことに気付き、ユーリャと離れることを決意する。
出演:宮島沙絵 クセーニア・アリストラートワ
監督:今関あきよし
エグゼクティブ・プロデューサー:嶋田豪
プロデューサー:高瀬博行 星野晴美
ロシア側ラインプロデューサー:木下順介/協力プロデューサー:赤井勝久
脚本:いしかわ彰 音楽:遠藤浩二 宮﨑道/撮影:三本木久城イメージビジュアル:水野歌
主題歌:erica「きっといつか、もっと強く、私らしく」(PEACE VOICE RECORDS)
製作:アイエス・フィールド2016年/日本/カラー/94分/ビスタサイズ/STEREO/R15+
配給・宣伝:アイエス・フィールド ©2016“LAIKA” Film Partners