日本の軍事費と中国の関係性
日本の軍事費は年間5兆円を突破した。ざっくり計算すると一人当たり年4万円を自衛隊に払っている計算になる。4人家族だと年16万だ。自衛隊にそれだけの価値があるのだろうか?
目に見えない「抑止力」が本当にあるのか疑問だ。自衛隊は弱すぎて中国からしたら抑止力にはなり得ない。であるならば自衛隊に5兆円も使うのは防衛利権のためでしかなく無駄金であろう。
日本は20年後には橋などのインフラの維持すら難しくなると言う。世界トップレベルの巨額の軍事費を今後も負担し続けるのは厳しいだろう。
中国の軍事費はいずれ30兆円に達する。日本が軍事費を倍増させた所で中国には勝てない。アメリカですら中国には勝てないのだから、中国に軍事力で対抗しようとするのはアメリカに軍事力で対抗しようとするのと同様、無謀な行いだ。
自衛隊に中国軍を撃退する力がない以上、中国が尖閣の領有権を主張するなら日本はそれに従うしかない。
戦わずして勝つのが「上の上」なら戦って負けるのは「下の下」。戦わずに領土を譲るのは「上の下」であって悪くはない。つまり日本が取るべき最良の戦法は「逃げ」の一手です。
元々沖縄も北海道も日本の固有の領土ではない。日本が侵略して得た土地だ。日本列島は日本人だけのものではない。国境なんて時代によって変化するのは当たり前であり、瑣末な領土に固執して莫大な軍事費を費やすのはナンセンス。
世界征服は不可能
未だかつて世界征服を成し遂げた国が存在しないのは何故であろうか?国境とは畢竟、コストパフォーマンスで決まる。領土を広げすぎると軍事費の収支が割に合わなくなるため、大帝国は崩壊する。
地球全土を支配するのは割に合わないので世界征服は不可能なのです。それと同じで中国に領土を譲っても際限なく中国が領土を拡大してくる事はない。どこかの地点で割に合わなくなるからだ。
日本が尖閣を領有していても、元々プラスにならない。監視に手間暇がかかるお荷物の領土でしかないのだから、中国が領有したいと言うなら中国に譲ってやれば良いのです。これはむしろWin-Winなのであってムキになって対抗する必要はない。
中国と日本で国境のコストパフォーマンスが拮抗する地点まで日本は撤退すれば良い。それによって極限まで軍事費を切り詰められる。国益を最大化できる。
『ヴィンランド・サガ』や『テラフォーマーズ』でも描かれているが真の強さを持つ者は力を行使できるからと言って闇雲に暴力を振るいはしない。暴力に耐える事ができるタフさを持っている。
日本も限界まで耐える「強さ」を身につけるべきだ。沖縄までなら放棄しても良い。
中国やロシアが敵を自国の奥深くに侵入させる「持久戦」によって最終的に勝利したように、中国に対して日本も”肉を切らせて骨を断つ”持久戦の構えで徹底的に決戦を回避し、領土を取らせるだけ取らせて相手が自壊するのを待つべきです。
中国も平和を望んでいる
中国人が平和志向なのは確かで、それほど脅威に感じる必要はない。日米の方が遥かに好戦的で野蛮だ。旧日本兵は銃剣を持った首刈り族と評されていた。中国人も同じだと思うべきではない。
軍事費は増やすより減らす方が難しい。戦っても勝てない相手にハッタリかますために軍事費を増やし続けるなんて馬鹿なことは止めにすべき。軍事費を減らしても逃げれば戦争を回避できるのだから、その方が良い。
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