1945年 ドゥクラ峠の戦い
本作は1955年にチェコスロバキアで公開された戦争映画で、
タイトルは戦車旅団(日本では未公開)。
出てくる兵器はみんな本物という今では考えられない超贅沢映画。
更にはチェコスロバキア軍が撮影に全面協力しています。
この場面ではチェコスロバキアの国境沿いにあるドゥクラ峠にて、
ソ連軍の歩兵とドイツ守備隊、そして第1チェコスロバキア独立戦車旅団が戦う場面が描かれています。
モシン・ナガンM1891/30・・・ソ連兵が使用。ボルトアクション式の銃。
DP28軽機関銃・・・ソ連兵が使用。 皿のように平らなマガジンが銃の上に付いているのが特徴。
T-34・・・ドイツ軍からソ連を救った救世主。
ドイツ軍泣かせでソ連兵からはロジーナ/祖国と呼ばれて愛されていた。
劇中ではチェコスロバキア軍が受領した戦車がドイツ兵に襲いかかった。
ちなみに劇中のT-34はT-34-85。
ML-20・・・ソ連が1937年に開発した榴弾砲で、
その長砲身と長射程、高仰角故に加農榴弾砲とも呼ばれる。
ドイツ軍の守備陣地に猛烈な砲撃を加えた。
Kar98・・・大戦末期までドイツ歩兵の友だったライフル銃 威力があったが反動が強い銃だった。
MP40・・・ドイツ軍が使用した短機関銃。
Sturmgewehr 44・・・第2次世界大戦後半に登場した傑作銃で、突撃銃の元祖と言われる。
塹壕の中のドイツ兵が所持。
M24型柄付手榴弾・・・小さい缶詰型の炸薬に木製の棒をつけた形状から、ポテトマッシャー(じゃがいも潰し)という俗称がついた。
火薬の量が多いという利点があったが、重たいという欠点もあった。ドイツ兵が投擲(とうてき)した。
弾頭にBZ信管が直接取り付けられた戦時生産型も登場。
MG42・・・大戦後半に登場した傑作機関銃。
電動のこぎりとも呼ばれたこの機関銃の銃声にもご注目。
パンツァーシュレック・・・米軍から鹵獲したM1バズーカを
ドイツ軍が88ミリ砲を使えるように改良した対戦車兵器。
正式名称は対戦車ロケット擲弾発射器(独: Raketenpanzerbüchse/ロケット対戦車筒)で、
長い筒とかストーブの煙突とも呼ばれた。
武装SSの兵士がこれでT-34を撃破した。
2cm Flakvierling38・・・四連装対空機関砲。
元々は海軍の軍艦や防空部隊向けに開発されたもので、
1940年からドイツ全軍で使用されることになった。
12cm迫撃砲Gr.W.42?・・・元々がソ連軍の重迫撃砲で、
性能が優れているのでドイツ軍がコピー生産したもの。
7.5 cm PaK 40・・・ドイツ兵が使用した対戦車砲。
8.8 cm PaK 43・・・対戦車戦闘に特化した第2次大戦における最高の対戦車砲。
その巨大さがよく分かる。
III号突撃砲G型・・・歩兵支援用につくられた自走砲(歩兵砲)の一種。
しかし大戦が長引くと、元々の任務では無い対戦車戦闘に駆り出される。
戦車の生産が苦しくなった大戦末期には、突撃砲が戦車の代用になった。
ドイツ兵と一緒に撤退する姿が出てくる。
V号戦車パンター・・・T-34にショックを受けたドイツ軍が、
対抗するために製造した戦車。 丘の上からソ連兵を攻撃した。