1973.9.11 (improvisation)
1970年のチリ大統領選にて、社会党と共産党その他から統一候補として擁立された小児科医サルバドール・アジェンデが大統領に当選し、議会で正式に承認された。「民主的な選挙によって成立した世界で最初の社会主義政権」として世界(日本と米国を除く)の耳目を集めたアジェンデ政権は、銅山の国有化(米国企業からの買い戻し)、農地改革、ミルクの無償配給などの社会主義的政策を推進するが、1973年9月11日、その数日前に就任したピノチェト将軍率いる軍のクーデターにより、アジェンデは憤死。その後は1990年まで軍事独裁が続いた。そのクーデターを支援および指示したのは、時のCIA(キッシンジャー)およびITTをはじめとする米国企業だった。
ちなみにその9月11日というのは、自身が大統領に相応しいかどうかを国民投票で決めようという演説をする予定だった日の前日である。つまり、クーデター派としては、なんとしても国民投票を阻止したかったわけで、それだけアジェンデの支持率が高かったことがうかがえる。
今年もその9.11が来た。今回は憎しみ一筋で弾いてみた。本当はもっと激しい音だったのだが、ビデオカメラに拒否された模様。おとなしい音になってしまった。残念。