1990年大英博物館 第1集 都市が生まれ文字が生まれた~メソポタミア・文明の誕生~
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音楽「式部」作曲家:篠崎正嗣と大島ミチルの2人ユニット
イラクの首都バグダットから北へおよそ500km。
紀元前9世紀に栄えたニムルドの遺跡がある。
1989年偶然にも王墓が当時のまま発見された。
出土品からは当時アッシリア文明の富の豊かさ、繊細な技術、広く深い人的交流がわかる。
人類最初の文字「楔形文字」が解読されて150年経つ。
「クセルクセス」ペルシャの王名。最初に解読された楔形文字。いったいどうやって解読されたのか。
紀元前5世紀に栄えた古代ペルシャの都 ペルセポリス。17世紀に1人の旅行家がペルセポリスの奇妙な楔形の壁面をヨーロッパに紹介したことから始まる。
19世紀初め文字解読に最初にとりかかったドイツの研究者グローテフェント。彼は楔形が装飾ではなく文字てあることを解明。
そして「クセルクセス」6文字を解明した。
イギリスの研究者ローリンソンの解読ノート。最初に楔形文字を解読。1857年大英博物館のアッシリアの碑文を4人の研究者に解読を競わせ、解読の確認に使われた。
4人の解読は見事に一致しアッシリア学が始まった。
しかしながら楔形文字はアッシリア文明以前に使われていた!
大英博物館にある「対訳音節文字表」。シュメール語こそ楔形文字の原型。
偶然発掘されたシューメール文明の王グデア像。バビロニアに滅ぼされたシューメール文明こそ楔形文字の発明者。
紀元前2600年のウルの王墓の発見。大英博物館のウーリーと米国大学の共同発掘。
ある日地面から1本の槍の穂先が突き出ていた。その下には・・・
黄金に包まれた王。女王シュブアドと共に大勢の殉死した家来たち。
紀元前3500年にはシュメール人がメソポタミア文明の繁栄の基礎を作った。
かんがい農業により飛躍的に伸びた収穫。ヨーロッパでは18世紀に発明された農法。
ビールの発明。紀元前3000年。30種類もあったという。
人類初の「都市」の出現。神々への祭祀、税の徴収。
そしてついに「文字」を発明した。
ウルク絵文字から楔形文字へ
都市国家「ウル」第3王朝が最盛期。
ウル・ナンム王中央集権の完成。当時の完璧な都市経営の記録が残る。
現在の制度と変わらない制度。納税。下水まで整備された住宅。貧困者に食べ物を与える制度。契約社会。
教師と学校。文字を教えることが一般化。文学から数学までスパルタ式の教育。
25万人を超える都市。法典、官僚制度、文学が整備された。
エラム人の侵入によりシューメール文明は滅ぶ。
1000年後アッシリア帝国の基礎を作ったアッシュル・ナシルパル王。
紀元前9世紀のニムルド。アッシリア帝国の繁栄。残忍。鉄の武器。戦車。容赦ない処刑。
徹底的なリアリズムが特徴のアッシリア美術。
大英博物館の収蔵物の宝庫はイギリス人研究者レイヤードのニムルド遺跡の発掘によるもの。
アッシュールバニパル王の図書館2万5千点の粘土板。
大英博物館にある資料の中で最も重要な粘土板。
解読によりこの中から世界史を変える大発見される。
ジョージスミス:大英博物館の当時無名の研究者が1872年世界史を変える大発見。
「ノアの箱舟」の発見。
ウルクの王ギルガメッシュの叙事詩にある旧約聖書の世界。
文字の解明が進みバベルの塔の伝説、ノアの箱舟など、旧約聖書の物語が、シュメールの神話ギルガメッシュの叙事詩に書かれていたことが解明されてくる。
大英博物館の所蔵品より4600年前のシュメール文明が明らかになっていく。