50年前の日本人の海外旅行と今の日本人の海外旅行は何が違うのか?日本人海外旅行の変遷に関して解説!旅行ジャーナリスト大川原 明!
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50年前の日本人の海外旅行と今の日本人の海外旅行は何が違うのか?
1.「50年前、日本人はどんな海外旅行をしていたか?」
昔から日本人が海外に自由にいけたのではなく、日本人の海外渡航自由化は、1964年(昭和39年)4月1日です。(オリンピックオリンピック東京大会開催のほか、為替取引が原則自由となる国際通貨基金(IMF)8条国への移行、経済協力開発機構(OECD)への加盟などの年)
この日に観光に観光目的のパスポートの発行が開始されて1人年1回、海外持ち出し500ドルまでの制限付きで海外への観光旅行が可能となりました。その当時の旅行商品は超高額でいわゆる富裕層以外は自由化されても海外に行く事は出来ませんでした。
海外渡航の自由化から1週間後の4月8日にJTBが主催した、ハワイ9日間「第1回ハワイダイヤモンドコース旅行団」の旅行代金は、当時の国家国務員大卒初任給(1万9100円)の19倍という36万4000円。(現在の貨幣価値で約400万=車が買える)
1965年(昭和40年)4月10日に出発した「ジャルパック/ヨーロッパ16日間コース」は67万5000円です。(現在の貨幣価値で約700万=高級車が買える価格)
1964年の出国者数は12万7749人でした。
当時は海外旅行は珍しく、海外旅行の参加者は、スーツにネクタイを着用して航空機に搭乗したり、空港には多くの人が集まり、彼らの出発を見送ったものです。
旅の携行品は、御守と正露丸、漬物、せんべいなど。
海外で購入する土産品で人気があったのは、高額な関税、日本への持ち込み制限にもかかわらず、洋酒やたばこ、香水。
1965年1月にはジャルパックが「ジャルパック」ブランド商品を発売。1968年には、JTBと日通旅行の共同ブランド商品「ルック」と郵船航空サービスの「ダイヤモンドツアー」、1971年に日本旅行の「マッハ」、1972年に近畿日本ツーリストの「ホリデイ」など、大手旅行会社によるパッケージツアーのブランド商品が誕生しました。
2.「それから半世紀。現在の日本人の旅のスタイルとは?」
海外渡航自由化後に日本人が海外旅行に出かけるようになりましたが、高度経済成長により1968年(昭和43年)には西ドイツを抜き国民総生産世界2位になった日本ではありますが、40年~50年前までは一部お金に余裕のある日本人しかいけないのが実情でした。
しかし転機が訪れます。
それは1985年(昭和60年)のプラザ合意
先進5か国 (G5) 蔵相・中央銀行総裁会議により発表され、為替レート安定化に関する合意の通称。その名は会議の会場となったアメリカ合衆国ニューヨーク市のプラザホテルにちなみます。
プラザ合意前に1ドル240~250円のだったのがプラザ合意により1986年~1987年に急速に円高になって円の価値が高まっていきました。
この結果、海外旅行に一般の人々でもようになっていけるようになっていきました。
バックパッカーと呼ばれる大きなバックを背負い、世界各地を放浪するのは欧米では1960年代~いましたが、日本人バックパッカーが急激に増えたのは丁度、この後からです。
それまでは旅行会社が企画催行する添乗員つきパッケージ旅行が主流でしたが、その頃から航空券を購入し、宿は現地で探し直接ウォークインする若者が多くなりました。いわゆる個人手配旅行時代の到来です。
さらには旅行商品価格の低下により普通の人々でも海外にいける時代になりました。
21世紀に入ってネット社会が到来し、今ではホテル予約サイトや航空会社のホームページで旅行会社を通さず自分自身で予約できる時代になりました。
3.「最近注目している海外旅行のスタイル」
最近注目している旅のスタイルは、撮影機材が安くなり、デジカメや一眼、スマホで簡単に写真撮影できる時代になりました。それとともに動画撮影もそれら機材を使い出来るようになりました。
その時代の様子を後世に残す上でも重要な事だと思いますが、写真だけでなく動画(映像)撮影をして海外旅行の思い出を残していくというのを注目しています。
また、最近ではSNSにより現地より多くの人々に共有できる時代がきましたがそういったSNS活用にも注目しています。