ピーターパンについて -民話・神話や伝説の英雄と妖精-
妖精の国と関わりを持ったために、成長が抑えられて大人になれなくなった子供の物語。ピーター・パンは生後まもなく、母親たちが自分が大人になった時のことを想像して語っているのを聞いて失望し、その場から逃げ出してケンジントン公園のサーペンタイン池にあるネヴァーランドで妖精たちと暮らし始める。
戯曲「ピーター・パン」ジェイムズ・バリ(James Barrie/1860-1937)作
現在「ピーター・パン」として知られる物語は、「小さな白い白鳥(1902)」という作品が原案となって、バリが戯曲として発表したものである。「ピーター・パン~大人にならない子供」の初演(1904)後、舞台で上演を重ねるうちにアドリブや補足が付け加えられ、物語の内容も次第に変化していった。
1906年にアーサー・ラッカムの挿画で小説「ケンジントン公園のピーター・パン」を出版、1911年にF・D・ベドフォードの挿画で小説「ピーターとウェンディ」を出版、1921年M・L・アトウェルの挿画で小説「ピーター・パンとウェンディ」を出版、1928年には戯曲「ピーター・パン」が出版された。ちなみに、私達になじみ深いウェンディやティンカー・ベルは「ピーターとウェンディ」以降に登場。
近年はディズニーアニメ映画「ピーターパン」などの映画作品も製作され、1991年のスピルバーグ監督の映画「フック」には大人になったピーター・パンが描かれた。