グルジア製のオセット人向けプロパガンダ映像(メロドラマ風)
[Osetia](http://jp.youtube.com/watch?v=JWNulu1Mi7Q&feature=related)のロシア語の部分にだけ日本語の字幕を付けてみました。
メロドラマ風のプロパガンダ映像です。流れとしては、1.オセット人アランには美しい妹がいる。その妹の恋人はグルジア軍の兵士。→2.ロシア平和維持軍の将校が「グルジア軍が攻めて来る」とアランらを唆し、武器を与える。→4.一方でグルジア軍に砲撃を加え、南オセチアに侵攻するよう仕向ける。→5.その動きを知ったアラン妹は、戦闘を止めるため前線でナウシカのように立ちはだかる。→6.両軍は急いで戦闘をやめるが、妹は死亡。→7.あるべきはずの未来のイメージ=アラン妹とグルジア兵の結婚、祝福する両民族の住民。立ち去るロシア平和維持軍→8. 結論「我々はともに生きていくのだ!」。
要するに、南オセチアの民族問題は全てロシアの政略であって、ロシアさえ手を引けば全てはうまく行くのだということらしいのですが、そこにはオセット人自身の意思を尊重しようという姿勢は微塵も感じられません。
また、この紛争がこじれている原因の一つは、ソ連時代末期から1990年代初めに至る紛争で、グルジア政府がオセット人の自治権を一方的に否定し、武力で圧殺したことにあるはずなのですが、これに対する反省もありません。
このような認識は、グルジア人一般に共通するものです。
2008年8月8日、サアカシュヴィリが南オセチアの首都ツヒンヴァリに対し多連装ロケット砲で砲撃するなどして十数年前の悲劇を再現する事になったのは、ある程度仕方のないことかもしれませんね。
「一緒に生きていく」どころか、もはや共存は不可能でしょう。実に残念なことです。