中国・治安当局が催涙ガス使い鎮圧にあたるなど緊張高まる
中国・新疆ウイグル自治区のウルムチでは、4日も数千人規模のデモが行われ、治安当局が催涙ガスを使って鎮圧にあたるなど、緊張が高まっている。
空港からウルムチの中心部に向かう幹線道路には、大量の武装警察が投入され、厳重な警備が敷かれている。
こうした中、4日も数千人規模のデモが発生し、政府批判を行ったが、武装警察が催涙ガスを使って鎮圧した。
ウルムチ市民は「そこでデモ隊が騒ぎ、(武装警察が)催涙弾を撃ち、目も開けられなかった。記者も殴られたみたいだ」と話した。
3日に始まったデモは、注射針を使った通り魔事件が多発、治安が悪化したことに漢族住民が抗議したもので、ウルムチ市当局では、このデモで5人が死亡し、14人が負傷したと発表した。
漢族とウイグル族の対立の激化に加え、市民の怒りの矛先が政府へと向かっていて、取材規制も2カ月前の暴動時よりも厳しくなっている。
政府の建物には、厳しい警戒線が敷かれていて、近づくことさえできない。
武装警察は「撮っちゃダメだ」と話した。
10月1日の建国60周年を目前に控え、政府批判の拡大を抑えたい当局は、対応に苦慮している。
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