徳川家康(予告編)
累代岡崎を拠点にしてきた松平家は、東の今川、西の織田両勢力から圧力を受けていた。嫡男・竹千代(後の家康)は母・於大の実家が織田方についたため、幼くして母と別れることとなった。岡崎を織田の進撃を食い止める要衝と見た今川義元は、竹千代を人質とすることを伝えるが、竹千代は、途中今川支配から脱した戸田一族によって尾張へと送られる。竹千代が織田に捕われたことで、於大は息子の姿を垣間見ることができた。それは竹千代に肉親のような愛情を抱く吉法師(後の信長)のおかげでもあった。三年後、ようやく岡崎の土を踏んだ竹千代だが、三河が今川家統轄となり、今度は駿府へ送られることとなった。十年の月日が流れ、竹千代は元信と名を改め義元の姪・瀬名と婚儀を結ぶ。一方、信長は織田の若き領主となっていた。そして永禄三年。義元は四万の大軍をもって信長攻めを開始し、元信は先陣を申し付けられる。(C)東映