世界史の上っ面より
[2]文明への道程
[1]オリエントの風土と民族
|
[2]エジプト
|
[3]メソポタミア
|
[4]地中海東岸
西暦 | シリア地方 | フェニキア地方(現レバノン) | パレスティナ地方 | 西暦 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
25cB.C. | {1}カナーン人の侵入・定着 (1)語族:セム語族。25cB.C.頃より定住を開始。地中海東岸各地に都市国家を建設 →沿岸の都市国家-ウガリッド、ビュブロス、シドン、ティルス、ガザなど →内陸の都市国家-ゲゼル、メギッドなど (2)エジプト・メソポタミアを結ぶ通路かつ東地中海への出口にあたり、 通商業で発展(キプロス、クレタにも進出) |
25cB.C. | ||||
{2}エジプト、ヒッタイトの侵入 | ||||||
15cB.C. | {3}ヘブライ人の侵入・定着 (1)当初ユーフラテス川上流域における遊牧生活を営む (2)15cB.C.頃、パレスティナ地方に侵入、 先住のカナーン人を制圧して定住生活に入る (3)更に一部住民はエジプトに移住。 (4)出エジプト(13cB.C.) (a)エジプトに移住していたヘブライ人が、 新王国のファラオ(ラムセス2世?)の圧政を受け、 モーゼに率いられてエジプトを脱出 (b)シナイ山にてヤーヴェの神と契約(十戒)。 |
15cB.C. | ||||
14cB.C. | 14cB.C. | |||||
13cB.C. | 13cB.C. | |||||
12cB.C. | {4}海の民族の侵入 (1)ギリシア・エーゲ海方面から東地中海の制海権を掌握(聖書の「ペリシテ人」(フィリステン人)にあたる)。 (2)13cB.C.末、ヘブライ人を圧迫し山岳地帯へ駆逐(ヘブライ人は12の支族に分裂)。 |
12cB.C. | ||||
{5}アラム人の侵入 (1)12c~8cB.C.頃にかけて 諸小王国を形成。 (2)中心都市:ダマスクス (3)9cB.C.半ば頃よりイスラエル王国を圧迫。 また、アッシリアの南下を防ぐ (4)内陸貿易で活躍、 アラム語が商業語として 西アジアに普及 (5)アラム文字-東方の緒文字の源流となる →インド、マレー、チベット、満州、モンゴルなど |
{6}フェニキア人の支配 (1)フェニキア人-現在のレバノンの海岸部に 定着したカナーン人の ギリシア語名。 ◎12cB.C.以後、都市国家を形成。 →シドン、ティルス、ビュブロス、ベリトスなど。 (2)地中海貿易の利益を独占。 →黒海、大西洋(イギリス)、紅海、 インド洋にも進出 (3)地中海各地に植民市を建設 →カルタゴ(ティルスの植民市)など (4)フェニキア文字-22字の表音文字 →シナイ文字とともに アルファベットの起源となる |
|||||
11cB.C. | 11cB.C. | |||||
10cB.C. | {7}ヘブライ王国 (1)1020B.C.頃ヘブライ人がペリシテ人を制圧。(サウル王) (2)第2代ダビデ王(位1000頃~960頃B.C.) (a)首都をイェルサレムに定める (b)四隣を従えて国力増大。 (c)シオンの丘に居城と宮殿を築く (3)第3代ソロモン王(位960頃~922頃B.C.) ◎黄金時代迎え、王室の奢侈が増大 →苦役、重税を強いられた住民の不満高まる (4)ソロモン王の死後、国は南北に分裂 |
10cB.C. | ||||
{8}イスラエル王国(北)(922~722B.C.) (1)商工業の発展見られるも、 宗教体制は崩壊。 (2)首都:サマリア (3)アッシリアにより滅亡 →異民族が移住。残存イスラエル人と 混血しサマリア人を生じる。 |
{9}ユダ王国(南)(922~586B.C.) (1)遊牧業中心。 (2)ヤーヴェ信仰が強化される。 (3)首都:イェルサレム (4)新バビロニアに併合され、滅亡。 |
|||||
9cB.C. | 9cB.C. | |||||
8cB.C. | 8cB.C. | |||||
(アッシリア帝国) | ||||||
西暦 | シリア地方 | フェニキア地方(現レバノン) | パレスティナ地方 | 西暦 |
[5]古代オリエントの統一
年代 | イラン | メソポタミア | 小アジア | シリア | フェニキア (レバノン) |
パレスティナ | エジプト | 年代 | ||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3000B.C. | 1.ノモス分立 2.メネス王による統一 |
3000B.C. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.シュメール人の都市国家 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2500B.C. | 4.古王国 | 2500B.C. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
2000B.C. | 5.カナーン人の都市国家 | 2000B.C. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.アッカド王国 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
7.第1中間期 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1500B.C. | 8.ウル第3王朝 | 9.中王国 | 1500B.C. | |||||||||||||||||||||||||||||||||
10.(古)バビロニア王国 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
11.ヒッタイト帝国 | 12.第2中間期 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
1200B.C. | 1200B.C. | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
13.カッシート王国 | 14.ミタンニ王国 | 15.新王国 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
1000B.C. | 16.海の民族 | 1000B.C. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
17.アラム人 | 18.フェニキア人 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
700B.C. | 19.フリギア王国 | 20.ヘブライ王国 | 21.末期王朝 | 700B.C. | ||||||||||||||||||||||||||||||||
21.イスラエル王国 | 22.ユダ王国 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
{1}アッシリア帝国 (1)語族:セム語族 (2)北メソポタミアに起こり、25~20cB.C.頃には ティグリス川上流域にアッシュール市を 中心とする小王国を建設。 (3)15cB.C.頃、ミタンニ王国に服属、朝貢。 →1270B.C.頃、ミタンニ王国を滅ぼす。 (4)1232B.C.頃、カッシート王国を滅ぼす (5)12cB.C.頃より周辺域の征服を開始 →全軍装備の鉄製武器と戦車による (6)ティグラト・ピルセル3世(位744~727B.C.) →パレスティナ、シリア、バビロニアへ進出 (7)サルゴン2世(位721~705B.C.) →イスラエル王国を征服 (8)セナケリブ王-バビロン市を破壊。 (9)エサルハッドン(セナケリブの子)-エジプトを制圧。 →小アジアとパレスティナの一部を除いた 初の全オリエント統一を達成(671B.C.) →首都をアッシュールからニネベに移す。 |
{1}(アッシリア帝国) (10)アッシュルバニパル王(位669~626B.C.) →アッシリア最後の強大な王。 ニネベに世界最古の代図書館を建設(粘土板蔵書) (11)政体 (a)中央集権的な専制国家。 (b)征服地を州に分け、総督を派遣、 (c)商業活動、軍の機動力を重視、首都から 各地に向けて公道を整備、 (12)支配政策 →重税と圧政により、 服属民族を苦しめる。強制移住なども行う。 (13)滅亡 (a)エジプトが反旗を翻し独立。 更に北方民族の侵入を受ける。 (b)メディア、カルディア連合軍の侵攻を受ける。 →ニネベ陥落し、アッシリア帝国滅亡(612B.C.) |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
{2}リディア王国(7c~546B.C.) (1)語族:印欧語族 (2)首都:サルデス (3)世界最古の鋳造貨幣を製作 |
{1}(アッシリア帝国) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
600B.C. | {3}メディア王国(8c~550B.C.) (1)メディア人-印欧語族。 →イラン高原西北部に居住 (2)首都:エクバタナ (3)キャクサレス王が新バビロニアと 結んでアッシリアを滅ぼす (4)4王国中最大の領土。 |
{4}新バビロニア王国(カルディア王国)(625~538B.C) (1)語族:セム語族 →先住アラム人とアムル人の混血。 (2)支配者-アラム人カルド族 →カルディアのの名の由来 (3)首都:バビロン。 →メソポタミアの大部分を支配し、 4王国中最強の国力。 (4)ナボポラッサル王 →メディア王キャクサレスと ともにアッシリアを滅ぼす |
{4}(新バビロニア王国) (5)ネブカドネザル2世(位605~562B.C.) →カルディアの黄金時代。 (a)カルケミシュの戦い(605B.C.) →北進するエジプト軍を撃破、 シリア、パレスティナの利権を獲得。 (b)シリア、パレスティナの諸小王国に厳しい制裁措置 ◎バビロン補囚(586B.C.) →ユダ王国滅亡時、主だったユダヤ人をバビロンへ強制移住 (6)壮大な建造物 →マルドゥク神殿、バベルの聖塔、空中庭園 |
{5}エジプト王国(第26王朝) (1)サイス侯プサメティク1世が アッシリア勢を駆逐。 →サイス朝をひらく (2)首都:サイス (3)第2代ネコ2世 →カルケミシュにて 新バビロニアに敗北。 (4)親ギリシア的政策。 |
600B.C. | |||||||||||||||||||||||||||||||
500B.C. | {6}アケメネス朝ペルシア(550~330B.C.) (1)ペルシア人-印欧語族。イラン高原西南部に定住。その中のバサルカダイ部族の王アケメネスが王国を建設(7cB.C.はじめ) (2)キュロス2世(位559~530B.C.)-大帝国の基礎を築く (a)メディア王国を滅ぼし(550B.C.)、その支配から独立 (b)リディア王国を滅ぼし(546B.C.)、小アジア西岸まで支配下に置く (c)イラン高原制圧、パルティア、バクトリア遠征成功。 (d)新バビロニアを征服(539B.C.)、補囚されていたヘブライ人を解放。故郷への帰還と神殿の再建を許す(このころよりユダヤ人(ユダ州の民)と呼ばれるようになる) (3)カンビセス2世(位530~522B.C.)-エジプトを征服 →ほぼ全オリエントを統一(525B.C.) (4)ダレイオス1世(大王)(位522~486B.C.)-第3代皇帝 (a)各地の反乱を鎮圧。 (b)西インドに遠征。また、ボスホラス海峡を渡ってトラキアへも遠征。インダス川流域~エジプト、トラキアの一部にまで及ぶ大帝国を建設。 (c)首都:ペルセポリス(形式上)とスサ(政治、経済の中心) (d)統治体制:属州制(サトラップ制)-全領土をほぼ民族構成により約20の州(サトラピー)に分割、各州に長官(サトラップ)を派遣 長官は王が任命し、徴税、治安維持に当たらせる。更に文官、武官を配置して権力分散をはかる。 (e)各州に長官とは別に巡察使(王の目、王の耳)を派遣。 (f)交通網の整備-公道(王の道)を作り、早飛脚、駅伝制を実施。経済、軍事、治安維持に寄与。 (g)経済振興活動に積極的-金銀貨の鋳造、その統一を行い、税制を確立。フェニキア人の海上貿易を保護 (h)ギリシア遠征は失敗。 (5)ペルシアの統治体制-宗教、伝統などは各民族の風習を尊重して自治を認め、穏和な政治を行う。 (6)クセルクセス1世(位486~465B.C.)-ギリシア遠征に敗北。 (7)滅亡-アレクサンドロス大王の遠征の際、ダレイオス3世が敗北し滅亡。 |
500B.C. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
年代 | イラン | メソポタミア | 小アジア | シリア | フェニキア (レバノン) |
パレスティナ | エジプト | 年 |
[6]古代オリエント文化
|
[1]地中海世界の風土と民族
|
[2]エーゲ文明
|
[3]ポリスの成立
|
[4]ポリスの発展
|
[5]アテネの民主政
|
[6]ペルシア戦争
|
[7]アテネ民主政の完成
|
[8]ポリス社会の変質と没落
|
[9]マケドニアの台頭
|
[10]ギリシア文化
|
[1]アレクサンドロスの大遠征
|
[2]ヘレニズム諸国の興亡
年代 | バクトリア | イラン メソポタミア |
地中海東岸 | 小アジア | マケドニア | ギリシア | エジプト | 年代 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
{1}アレクサンドロス大王死後の混乱 (1)各地で内紛発生、皇族が次々と暗殺され、マケドニア王家が断絶。 (2)ディアドコイ(後継者)の争いに発展 →アレクサンドロス麾下の将軍(ペルディッカス、アンティパトロス、プトレマイオス、アンティゴノス、リュシマコス、エウメネス)が互いに分立し抗争を開始。 (3)イプソスの戦い(301B.C.) →後継最有力のアンティゴノスが戦死、帝国の分裂決定的となる。領土の大部分は3王国に帰属。{2}ヘレニズム諸国家の興亡とその特徴 ◎支配者層-ギリシア人、マケドニア人 ◎専制君主制 ◎貿易を主とした経済活動の振興 ◎政治、文化ともギリシア的要素強く、土着民の反発を招く(次第にマケドニア人を圧迫) |
|||||||||
(1)セレウコス朝シリア(312~64B.C.) (a)セレウコス1世により起こる。 (b)首都:アンティオキアとセレウキア (c)当初は西アジアの大半を領有。 (d)ギリシア、マケドニア人の都市を各地に建設。 |
|||||||||
300B.C. | (2)カッサンドロス朝マケドニア
(301~297B.C.)
|
(3)ポリスの分立 (a)各ポリスは一応独立 →マケドニアの影響力強い (b)3cB.C.頃ポリス間同盟結成 ◎アカイア同盟 →ペロポンネソス半島部 ◎アイトリア同盟 →ギリシア中部 (c)アカイア同盟がローマに敗れ 属州となる(146B.C.) |
(4)プトレマイオス朝エジプト
(305~30B.C.)
(a)ギリシア人系の国家。 |
300B.C. | |||||
(e)東西交易で繁栄 (f)3cB.C.にパルティア、バクトリアが相次いで独立 →領土縮小し国力衰退 (g)プトレマイオス朝、ローマとの抗争の末、 ローマのポンペイウスにより滅亡。 |
|||||||||
(5)アンティゴノス朝マケドニア
(276~148B.C.)
|
|||||||||
250B.C. | (6)バクトリア(255~139B.C.) (a)セレウコス朝より独立した ギリシア形国家。 (b)首都:バクトラ (c)第2代デメトリオス →インダス流域へ遠征。 (d)交易活動が活発化 |
(7)アルサケス朝パルティア
(248B.C.~226A.D.)
(a)イラン系遊牧民族の長の |
(8)アッタロス朝ペルガモン
(241~133B.C.)
(a)小アジア西岸の肥沃な |
250B.C. | |||||
150B.C. | (ローマ共和国) | 150B.C. | |||||||
100B.C. | (大月氏) | 100B.C. | |||||||
50B.C. | 50B.C. | ||||||||
(ローマ帝国) | |||||||||
年代 | バクトリア | イラン メソポタミア |
地中海東岸 | 小アジア | マケドニア | ギリシア | エジプト | 年代
|
[3]ヘレニズム文化
|
[1]インダス文明
|
[2]古代インド王朝
|
[1]ローマの成立と初期政体
|
[2]半島統一と共和政の変化
|
[3]ポエニ戦争
|
[4]崩れゆく共和政
|
[5]内乱の1世紀
|
[6]帝政ローマの出発
|
[7]ローマ帝国の危機
|
[8]ローマ帝国の逆襲
|
[10]ローマ帝国の決定的分裂
|
[11]ローマ文化
|
[12]キリスト教の成立
|
[13]キリスト教の苦難と飛躍
|