ガリバーについて -民話・神話や伝説の英雄と妖精-
文学「ガリバー旅行記Gulliver’s Travels」ジョナサン・スウィフト著(1726年)
スウィフトは、ガリバーの4つの異国への冒険を通して人間の欠点やおろかさを風刺的に描き、作品を通して読者にもう一度人間の本質について考えるよう訴えた。
<第1編 リリパット国渡航記 “Voyage Lilliput”>
小人の国。アイルランド愛国者であったスウィフトは、当時のイギリス政治(戦争、奴隷制度、植民地主義)への皮肉を込めた。
<第2編 ブログディンナグ国渡航記 “Voyage Brobdingnag”>
巨人の国。人間の身体の欠点(いかに外敵に弱いか)が描き出される。
<第3編 ラピュータ渡航記 ”Voyage A Laputa”>
天飛ぶ島。近代科学やテクノロジーで全てを片づけようとする人々の考え(啓蒙思想)を根本からくつがえそうとした。
<第4編 フイヌム国渡航記 ”Voyage Des Houy Hnhnms”>
馬の国。フイヌム(理性の生物)とヤフー(野蛮な生物)の相反する世界。人間の本質は何なのか、何が正常で何が異常なのかを考えさせようとする。
ジム・ヘンソン・プロダクション制作のドラマ「ガリバー」「ガリバー2」(1996年・英米合作)が日本でもビデオ化されている。