漁夫の利とは?中国史・故事成語
漁夫の利
「あいつが全部悪いんだ、俺は悪くない。」
〜 漁夫の利 について、蚌
「あいつが全部悪いんだ、俺は悪くない。」
〜 漁夫の利 について、鷸
「てめぇ!ぶっ殺すッ!」
〜 漁者 について、蚌&鷸
漁夫の利(ぎょふのり)とは、争う2者を尻目に第三者が利益(または2者の命そのもの)を横取りすることである。
故事
戰國策の一節。燕の蘇代という男は、趙と休戦協定を結びに行く道中で、うっかり故意に寄り道をしてしまう。その結果休戦会議には遅刻してしまい、趙王の怒りを買うことになる。「漁夫の利」は、そのときの蘇代の言い訳が由来である。
白文今者臣來、過易水。
蚌方出曝。而鷸啄其肉。蚌合箝其喙。
鷸曰、「今日不雨、明日不雨、即有死蚌。」
蚌亦謂鷸曰、「今日不出、明日不出、即有死鷸。」
兩者不肯相舎。漁者得而幷擒之。
訳私(蘇代)がこちら(趙)に参るとき、(寄り道をして)易水を通り過ぎました。そこでは、どぶ貝がその脆弱な中身を愚かにも曝け出してしておりました。と、しぎがやって来て、ガード緩々のどぶ貝の肉を喰らおうとしました。しかしそれは罠で、どぶ貝はしぎのくちばしをへし折らんとばかりに挟みました。
しぎ「いててててっ!」
どぶ貝「ざまあwww」
しぎ「クソコラてめえ、このぴーが!おい、わかってんのか?このまま明日まで雨が降らなかったら死ぬのはあんただぜ」
どぶ貝「ほざけ、このまま明日まで飯を食えずに無様に死ぬのはお前だね」
しぎ「つかてめえ、殻閉じてんのにどっから喋ってんだよ!」
どぶ貝「お前こそ、くちばし挟んでんのにどっから喋ってんだよ!飾りかそのくちばしは!」
しぎ「そもそもてめえが発話能力を持ってんのがおかしいだろ!」
どぶ貝「お前もだろ!たかが鳥の分際で!」
このように両者はエゴを発動し、譲り合いの精神を忘れておりました。そんなとき漁夫がやってきて、その二匹を今日の夕餉にしてしまいました。
なお、ここでの「蚌」は「燕」を、「鷸」は「趙」を、「漁者」は「秦」を表している。
漁夫の利の謎
独自研究:この記事や節の内容は独自研究であるとする見方もあるようですが、ここアンサイクロペディアで笑いを取るためには自分のアイデアを記事に注ぎ込む事が不可欠です。自己言及的なページにならない程度に我が道を突き進んでみてください。
上の文章を読んでいただければわかると思うが、明らかにおかしなところが幾つかある。
蘇代ななぜ寄り道をしてしまったのか?これは頭を悩ませるまでもない。蘇代が寄り道をした理由はただ一つ、風俗である。易水という場所は当時、「中国のすすきの」と呼ばれていたほど風俗店が溢れており、蘇代もその常連であったと思われる。つまり、蘇代は大事な休戦協定に行く前にアーン♥♥してイッていたのてある。
どぶ貝は何をしていたのか?「日向ぼっこ」という説が有力だが、そもそも貝に日向ぼっこをする必要はあるのだろうか。あるとして、わざわざ乾燥という危険を冒してまですることなのだろうか。そう考えていくと「日向ぼっこ」ではないような気がしてくる。そう、貝は日向ぼっこをしていたのではない。最初からしぎを殺そうと企んでいたのだ。だがしぎのくちばしが想像以上の硬さだった為、あのような戦闘になったと考えられる。
なぜどぶ貝としぎは喋れるのか?それは簡単である。どぶ貝としぎが喋れる理由は、一重に蘇代の素敵な頭によって創り出された蘇代ワールドのおかげ。他にもこのワールドを創り出した人は多く、イソップ兄弟がその好例だ。ありのままの光景だったとするならそもそも、知り合いでも何でもない鳥が貝を食べようとして苦戦していると、蘇代はどうして判断できたのだろう?
もし漁夫が来なかったら
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蘇代の言い訳では、最後に漁夫がやってきて両方を掻っ攫ってお終いであった。しかし、もし漁夫が腹痛を起こして家で寝込んでいた場合は、きっとしぎが勝っただろう。しぎはくちばしを無理矢理閉じられている状態だったが、羽は動くのでそのまま飛び去ってしまえばこっちのものである。それを敢えてしなかったところにしぎの優しさを感じ、趙王は蘇代を許したのかもしれない。
使い方
ケーキが1つだけあり、それを姉と取り合っているうちに母親が食べてしまった。これは漁夫の利の典型だが、忘れることなかれ、今回の漁夫は母親である。つまり、この母親は子供そっちのけで自分の欲を曝け出し、ケーキを強奪したのだ。ダメな母親代表である。