カインとアベルについて&カインとアベルとは
アダムとエヴァの間にカインとアベルの兄弟が生まれました。兄のカインは土を耕やし、弟のアベルは羊を飼っていました。ある日神様に2人がお供えをしたとき、神様はアベルの供物のみ見て、カインの供物は見向きもしなかったので、カインは怒ってアベルを殺してしまいました。神様はカインを叱り、地上から追放しました。その際誰かがカインを殺さないように「カインを殺す者は7倍の復讐を受けるでしょう」と言ったのでした。カインは自分に課された罰の重さを嘆きながら、地上の放浪者になりました。
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人類最初の殺人の話です。これも考えさせるものがありますね。兄と弟ってなってますが、まぁ3角関係と捉えればわかりやすいのかもしれません。カインは自分の供物を見なかった神を怨むのではなく、神のお気に入りのアベルを怨むってあたりが、今も同じだなと思います。「アベルがいなくなれば神はおれを見てくれるんじゃないか!?」とか。人間という生き物自体は2000年たってもあまり変わってないみたいですね、特に精神面では。
あと、神が与えた「神のもとから追放する」という罰も面白いですよね。カインのことをちゃんと考えてるから与えられる罰だ!とも言えますが、自分を慕ってるものに対する罰としては最も厳しいものを課したのではないでしょうか。カインが殺されないようフォローするあたりも、懐が広いとも言えますが、死という逃避を許さないわけだし。聖書っていうのは無論神話の部分もあるのでしょうが、昔の道徳の教科書でもあります。横恋慕するとつらい目に遭いますよっていう意識を植え付けようとしてるのかもしれません。