世界神話に登場する女神の名前と種類
女神とは??
「神」とはどこから来たかということから。「神」というのは英語の「GOD」とは違うもので、アミニズム(=自然崇拝)であった日本人は 物事の全てに「神」を見ていたわけです。山、海、川などなど。
例えば
山 → 木の実やキノコや水(源泉)を与えてくれる→有り難い→だから拝む
海 → 塩、魚などの恵みがある→有り難い→だから拝む
太陽 → 植物をそだて、光りをそそぎ。。。以下略
雷 → 電気ビリビリで恐い→恐いからそれをおさめてもらう→だから拝む
台風 → 風や雨で被害が恐い→ 恐いからそれをおさめてもらう→だから拝む
という感じです。
つまり、「有り難いもの」と「畏怖すべきもの」は神としてまつられてしまうわけです。だから、特定の宗教の信者でなくても、なんとなく拝んだりとかいうのもあり・・・というのが日本人。
まとめると「宗教心はないけど信仰心はある」ってわけです。
それらの「神」を擬人化して、人格を与えたのが古事記であり日本書紀であり、民間伝承であり・・・ということです。もちろん、古事記なんかはおえら方の権力誇示のために書かれた書物でもあるわけですが・・・。
そこで、「神」に女性的なものを感じた時に「女神」になってしまうわけです(自分が思うに)。また、女性が「有り難いもの」だったり「畏怖すべきもの」だったりしても「女神」になってしまうわけです。だから、怖がる夫によって、女房は「山ノ神(=カミさん)」になっちゃったのです(笑)。
このように、日本は人間も神様になれる「神の国」なわけだ、某国の総理が言ったように(爆)。
「有り難いもの」と「畏怖すべきもの」は神様になってしまうのだから、仏教が来ても有り難くまつってしまうわけです。だから、神仏習合なんてものができちゃう。キリスト教が来ても「外来の有り難い神様が来た」くらいの意味になってしまう(最初は)。だから、クリスマスはパーティーではしゃいで(キリスト教)、大晦日は除夜の鐘を聞き(仏教)、正月はお年玉をもらって(儒教)、初もうでに行く(神道)ということこそ「日本人の明かし」なわけです(笑)。キリスト教信者はパーティーではしゃいでないぞ・・・と言われるかもしれないが、日本では「冠婚葬祭」と、あるように「祭」は宗教的儀式でもあるのです。葬式だって、飲んで食べてがあるんだから、お祭りの一種ってことで、クリスマスも飲んで食べてのパーティーはあり(笑)。
ところで、女神は美しいかどうかは関係なく、「神」を感じて、そこに女性的なものが見出せれば「女神」なわけです。上記の単純な論方で言えば・・・「拝む程に畏怖すべき事柄で、女性的なもの」も女神なのです。
ギリシア神話
ギリシア神話の神々は、それぞれに役割と人格を持っています。それは、女神も同じことで、主神ゼウスの妻で結婚の女神であるヘラ、美の女神であるアフロディーテ、大地と豊穣の女神であるデメテル、その娘で花の女神であるベルセフォネー、知の女神であるアテナ、月の女神であるアルテミス、不和の女神であるエリス・・・などなど、たくさんの女神がいます。
女神達は人間にはない能力を持っていて、人間界にいろいろな影響をおよぼすことができます。しかし、性格はというと、嫉妬深かったり、短気だったり、意地悪だったりとなかなか人間臭い部分が多く感じられます(笑)。
特に、「最も美しい女性へ」と書かれたエリスの金林檎を奪い合った3人の女神達(ヘラ、アテナ、アフロディーテ)はなかなかの性格の持ち主です。また、この3人は金林檎のエピソード以外にも、いろいろなエピソードがあるので、興味がある方はギリシア神話を読んでみて下さい。
ローマ神話
これについては、ギリシア神話とかぶる部分が多いらしくって、モノによっては「ギリシア・ローマ神話」とまとめている場合があります。ただし、女神の名前はギリシア神話とローマ神話で違っています。
前述のギリシア神話の女神と名前を比べると、主神(ジュピター)の妻はジュノ、美の女神はビーナス、知の女神はミネルヴァ、大地の女神はケレス、その娘はプロセルピナ、月の女神であるダイアナ、不和の女神であるディスコルディア・・・などなどです。
しかし、もともとは同じ神話だったんでしょう。詳しくはわかりませんが、ローマがギリシアを征服したときに、神話を含めたギリシアの文化を取り入れて、その際にできたのがローマ神話だという説もあります。
また、やたらとな何にでも神様がいるような感じでもある。
なお、いろんなアニメ、マンガやゲームに出てくる場合は、こっちの名前で出てくる方が多いようです(昔あった某セーラー服美少女戦士モノのアニメとか)。
北欧神話
本来は「エッダ」という文献に北欧地域の神話伝承が収められ、それを北欧神話と言ってるようです。これは上の二つに比べると、あまり有名ではないようです。また、女神のエピソードもあまり多くはありません。それでも一部のゲームやマンガのおかげで、神の名前くらいは御存じの方もいるはずです。
この神話の女神の名前で一番聞き覚えがあるのは、ウルド、ベルダンディ、スクルドの3人の「運命を支配する女神(ノルン)」でしょう。北欧神話がわからなくても、「ああ女神さま」を知ってる人は多いと思います(笑)。
この神話は時は永遠でないというスタンスで書かれており、時を司ることができる「ノルン」は重要な役割を持っています。
日本神話
日本古来からの神話と言えば、古事記、日本書紀の2点が代表としてあげられます。この2作品を比べると、古事記が歴史記述的なのに対して、日本書紀は物語的です。つまり、古事記は本当っぽい嘘っぽく書かれているが、日本書紀は嘘っぽく書かれている(笑)ということです。しかし、その分日本書紀の方が読みやすく書かれている傾向にあるみたいです。また、登場人物の名前は同じでも、表記のされ方が違う場合があります。
ここであげられる女神は「天照大神(あまてらすおおみかみ)」が一番有名でしょう。須佐之男尊(すさのおのみこと)が乱暴を働き、それに怒った天照大神が「天の岩戸」に閉じこもったというエピソードは有名です。
また、日本の神話は時が経つと仏教、民間信仰や民話などの神様もとり混ぜて、いろいろな神様が出てくるようになりました。おかめ(お多福)、鬼子母神、弁財天、などたくさん登場します。まあ、日本には「八百万の神」というくらい沢山いるはずなので、いろんなところから連れて来ないと数が足りなかったのでしょう(笑)。
旧約聖書
ユダヤ教の教典。アダムとイブが最初の人間となって、世界に人間が広がるという内容になっています。このなかで女神と呼べるかどうかわかりませんが「リリス」という女神がでてきており、アダムの最初の妻となっています。
新約聖書
キリスト教の教典。主にキリストの言葉や物語が収められているようです。女神らしい女神は存在しませんが(一神教のはずなので)、あえて言うなら、聖母「マリア」様がその役割をはたしているということになるでしょう。でも、基本的には人間です。女神の資料としては、あまり使うところはないでしょう。
フェニキア神話
この辺はシュメール、アッカド、カナーン、などの神話が入ってきます。かつて、戦争による他の民族の侵略がくり返されてきたため、いろいろな神話が入り込んできたのだといわれています。その中でもシュメール神話はこの辺の神話の原典だとされているようです。
あまりメジャーな神話系ではないですが、このなかで有名な女神は「イシュタル(イシター)」でしょう。このあたりの神話の神は、キリスト教が入ってきたときに「悪魔」におとしめられてしまっているものもあります。
余談ですが、ナムコのゲーム「ドルアーガの塔」、「イシターの復活」、「カイの冒険」、「ブルークリスタルロッド」の4部作は、バビロニアの神話が元ネタとなっています。
アシ(アルスラーン戦記;田中芳樹;角川書店)
登場人物の一人であるキーヴが信仰しているらしい女神。「麗しの女神」と言ってるので、美しいのだろう。
イサス(火星シリーズ;エドガー・ライス・バローズ;創元推理文庫)
生と死の女神。コーラスのロスト海のほとりにすみ、地底の都ホーリー・ランドを支配する。
カーディス(ロードス島戦記;水野良;角川書店)
ロードス島戦記のシリーズにおいて、世界の全ての元となった始源の巨人から生まれた六大神のうち、邪悪なる左手から生まれた「ファラリス」という男神について、善良な神々と対立して戦ってきたのがこの女神様(というか邪神)です。この女神様は、神々の戦いでは上記の「マーファ」と戦って、相打ちになってその体は「呪われた島」にて朽ち果てたとなっています。
マーファ(ロードス島戦記;水野良;角川書店)
ロードス島戦記のシリーズにおいて、この女神様は、始源の巨人から生まれた六大神のうちの唯一の女神様です。「大地母神」とも呼ばれており、そのふたつ名に違わぬ役目をはたしております。豊作、結婚を司るとされており、平和を良しとしているようです。
竜吉公主(封神演義:中国)
昊天上帝と瑶池金母の娘で非常に美しい天女。四海瓶、霧露乾坤網、二竜剣等の宝貝(パオペエ)を使う。
ルビス(小説ドラゴンクエストシリーズ&番外編;久美沙織など;エニックス)
家庭用ゲーム機で人気のRPGシリーズである同名ゲーム作品の小説です。正しくは「精霊ルビス」となっていますが、役割としては、女神と言ってもさしつかえないでしょう。ルビスとは関係ないかもしれませんが、管理人の個人的なお気に入りはシリーズの5作目です。もともと、シナリオがいいせいか、小説の方も非常に良い出来となっております。なお、番外編にあたる「精霊ルビス伝説」は、このルビスの物語です。
ロト・エル・ホ・ガンジャ(金星シリーズ;エドガー・ライス・バローズ;創元推理文庫)
火の女神らしい。
あ行
アールマティ
拝火教とも言われるゾロアスター教の大地の女神。至高神アフラ・マズダに使える七天使の一人だとされている。
アエラ・キュラ
ローマの地獄の女神。
アウイテリン・ツタ
ネイティブアメリカン、ズニ族の大地母神。
アウトマティア
ローマ神話の運の女神。「オートマティア」とも。
アウロラ
ローマ神話における曙の女神。ギリシア神話のエオスにあたる。
アグディスティス
プリュギアの大地の女神の一柱。キュベレと同一視されることが多い。
アグライア
ギリシア神話の美の女神である「アフロディーテ」の従属神で、「アグライア」、「エウプロシュネ」、「タレイア」で三人一組と言われている。
アゲノリア
ローマ神話の女神で、人を何かの行動に駆り立てる。
アシ
ペルシャ神話の幸運の女神。麗しい姿の女神である。
アシアク
イヌイットの天候の女神。
アシェラ
アシラト、アシェラトとも言う。フェニキアの大地母神にして海の女神。「バアル」の母。
アシャ
ゾロアスター教の正義の女神。聖なる火の守護神でもある。
アスタルテ
カナーン神話における豊穣神。各地の神話に取り入れられている。また、ユダヤ教やキリスト教では、人を堕落させる悪魔だとだれている。
アステリア
ギリシア神話の星座の女神。女神「レト」の姉でもある。
アストレア→テミス
アダド
ボルネオ島サラワク州ミラナウ族の神話に出てくる。双頭の犬「マウィオング」を連れた女神。 死霊を天界へ導く。
アッカ・ローレンティア
古代ローマ(神話以前?)の大地の女神。諸説あり。
アッピアデス
アッピア(地名?)の付近に神殿があった女神の総称。コンコルディア、ミネルヴァ、パークス、ウェヌス、ウェスタの五人が有力。
アテ
ギリシア神話の愚行の女神。ゼウスと「エリス」の子。
アデオナ
ローマ神話の女神。親元から離れた子供が家に帰って来るのを導く。
アテナ
ギリシア神話の知恵と戦の女神で、織物、料理、医術の神でもある。笛、ラッパ、壺、鋤、熊手、戦車、船などを開発したとされている。処女神であり「パラス・アテナ」の別名を持つ。神木はオリーブ。
アテネ→アテナ
アドラステーア
ローマ神話において、人々をその行為に対して賞罰を与える女神。至高神ユピテル(ジュピター)と必然の女神ネケシタスの娘。
アトロポス
ギリシア神話における人間の運命を司る3人の女神のうちの1人で、三女である。運命の糸を切る役目をしている。
アナ
ケルト神話の女神。αからΩまでの文字を開発したとされている。
アナーヒター
ペルシャの河の女神。後にゾロアスター教の神とみなされるようになる。
アナト
カナーン神話における愛と戦の女神。
アヌ
ケルト神話の大地母神。
アヌケト
フェニキア神話の肉欲の女神。もともとはアフリカあたりの水神だったらしい。
アパテ
ギリシア神話における欺瞞の女神。
アプ
ヒンドゥー教の水の女神。
アフロディーテ
ギリシア神話の美の女神。アプロス(泡)から生まれた者ということから命名された。あらゆる生命の愛欲を駆き立てることが、唯一の能力であるが、その能力は神々さえも手玉にとったほど強力である。鍛冶の神であるヘパイストスを夫に持つ。
アブンダンティア
ローマの豊饒、成功、幸運の女神らしい。詳細不明。
アベオナ
ローマの女神で、親元を離れた子供を守護する女神。
天照大神(あまてらすおおみかみ)
日本神話における太陽神で至高神でもある。月読命、須佐之男命と合わせて三貴子と言われる。弟神である須佐之男命の乱暴に立腹し、天の岩戸に閉じこもった事件は有名である。
天鈿女命(あめのうずめのみこと)
日本神話における芸能の神。天の岩戸に閉じこもった「天照大神」に岩戸を開けさせるために踊りを踊った女神である。後に猿田彦命の妻となった。
アライ
パラグアイの夕焼け雲の女神。
アリアンロード
ケルト神話における時の女神で、ファルの車輪を回し続けている。アーリア人の祖先とされている。
アルテミス
ギリシア神話の月の女神で、太陽神アポロンと双子の関係である。銀の帯、サンダル、弓を持ち、狩猟を司る女神でもあり、若い恋人達の守神でもある。異母姉妹である女神「アテナ」を敬愛し処女神となった。狩り仲間であるオリオンにまつわる話にも関係する女神でもある。
アルル
フェニキア(バビロニア)神話の女神。
アレクト
ギリシア・ローマ神話の復習の女神達である「エリニュス(フリア)」のうちの一人で、欲望という意味を持つ。
アレモニア
ローマの胎児の養育を司る女神。
淡島大明神(あわしまだいみょうじん)→婆利塞女(はりさいじょ)
アンギティア
ローマの蛇の女神。主に中部イタリアので崇拝されていた。
アンゲローナ
ローマの秘密を司る女神。閉じた口に指を置いた姿で描かれる。
アンテヴォルテ[ANTEVORTE]
ローマの未来を司る女神。「アンテウォルテ」、「アンテボート」。
アンナ・ペレンナ
ローマ神話の女神。ミネルヴァに化けて、マルスを騙したとされているが異説あり。
アンフィトリテ
ギリシア神話の海の女王。海神ポセイドンの妻。イルカの守護女神。
伊邪那美尊(いざなみのみこと)
伊邪那岐尊とならぶ、日本の神話における国生みの神である。火の神を産んだ時に、大火傷して神避りしてしまう。その後は「黄泉津大神」となり、死後の世界の女王となる。
イアティク
ネイティブアメリカンのトウモロコシの女神。
イオ
ギリシア神話の河神イナコスの娘で、ゼウスの恋人(浮気相手ともいう)。エジプトにわたって、「イシス」になったと言われている。
イシス
ナイルの女神で、後に太陽神となった。エジプトのファラオ(王)の祖先だとされている。
イシター→イシュタル
イシュカラ
バビロニア、ヒッタイトの古い女神。詳細不明。
イシュタム
マヤ神話の生け贄、自殺、絞首台の女神。自殺者の魂を楽園へ運ぶとされている。
イシュタル
バビロニア神話における美の女神。世界の神話の美の女神のモデルとなった女神でもある。
イシュチェル
マヤの神話における月の女神で、医術と出産の女神でもある。嵐と洪水の女神という説もある。
イドゥン
北欧神話の女神。西方の庭園で不死のリンゴを管理している。また、ルーン文字の発明者ともされている。
イナンナ
シュメール神話における美の女神。女神「イシュタル」のモデルとなった女神である。
イラー
「イダー」とも言う。インドの家畜の女神。
イリス
ギリシア神話の虹の女神。最高位の女神「ヘラ」の侍女でもある。
イルマタル
フィンランドの叙事詩であるカレワラに登場する女神(のような存在)。創造神のような存在であるという説がある。
インディヴィア
ローマ神話の嫉妬の女神。
ウーラニア
ギリシア神話における文芸・音楽・天文などの知的な活動を司る9人の女神ミューズの一人。天文を司り杖を持っている。
ヴァール
北欧神話で誓約が神格化された女神。
ウァクーナ
ローマの古い女神。詳細は不明。後にミネルヴァやウェヌスに統合されたとの説がある。
ヴァルキリー→ワルキューレ
ウィーカ・ポタ
ローマ神話の「ヴィクトリア」に同じ。通称らしい。
ヴィーナス→ウェヌス
ヴィクトリア
ローマ神話の勝利の女神。当たり前のように軍人や将軍には特に礼拝された。ギリシア神話のニケにあたる。
ウィシュトシワトル
アステカの塩の女神。
ヴィリプラカ
ローマ神話における夫婦喧嘩を守護する女神。
ウィルギナーリス
ローマ神話で処女性を司る女神。処女としての女神「ユノ」の別称。「ウィルギネンシス」という処女性を司る女神もいるが、関係は不明。
ウィルトゥース
ローマ神話の勇武の女神。人徳の女神でもあるらしい。
ウェスタ
ローマ神話のかまどの女神で、ギリシア神話の「ヘスティア」にあたる。
ウェヌス
ローマ神話の美の女神で、ギリシア神話でいう「アフロディーテ」にあたる。英語読みでは「ヴィーナス」と言う。
ウェリタース
ローマ神話の真理を司るらしい女神。
ヴェルダンディー
北欧神話における運命の女神「ノルン」のうちの一人。3人の女神のなかでも「同様に高貴な者」と呼ばれている。
ヴォール
北欧神話の女神。女性の性格の神格化らしいが、その性格とは「詮索好き」らしい(汗)。
ウォルティナ
ローマ神話の女神。武器の女神らしい。
ウォルトゥムナ
ローマ神話の女神。何かの守護女神だが、詳細不明。情報求む。
ウォルピア
ローマ神話の快楽の女神。
ウォルムナ
ローマの子供の部屋に宿る女神らしい。
ウシャス
インドの神話における夜明けの女神。ラートリーと姉妹で語られることが多い。
ウマー
女神「パールヴァティー」が苦行の末になった女神。光と美の女神である。
ウルヴァシー
インドの神話における水の妖精。
ウルド
北欧神話における運命の女神「ノルン」のうちの一人。3人の女神のなかでも「高貴な者」と呼ばれている。
ウルピ・ワチャク
インカの神話における魚の女神。
熊女(ウンニョ)
朝鮮半島の伝説で、人間の女になった熊。
エーゲリア[EGERIA]
「ディアナ」の聖なる森に棲む泉の女神。深い知恵の持ち主で、出産の女神でもあった。
エイル
北欧神話におけるアース神族の医療の女神。
エイレイティア
ギリシア神話の安産の女神様である。
エイレネ
ギリシア神話の季節の女神「ホラ」の一人とされ、「エウノミア」「ディケ」「エイレネ」の三人いるとされている。正義を意味する。
エウテルペー
ギリシア神話における文芸・音楽・天文などの知的な活動を司る9人の女神ミューズの一人。叙情詩を司り笛を持っている。
エウノミア
ギリシア神話の季節の女神「ホラ」の一人とされ、「エウノミア」「ディケ」「エイレネ」の三人いるとされている。秩序を意味する。
エウプロシュネ
ギリシア神話の美の女神である「アフロディーテ」の従属神で、「アグライア」、「エウプロシュネ」、「タレイア」で三人一組と言われている。
エウリュノメ
ギリシア神話の女神。月や太陽に関係あるらしい。
エオス
ギリシア神話における曙の女神。初代太陽神のヒューペリオンの子供である。軍神アレスに追い回されたあげく、女神「アフロディーテ」に呪いをかけられたという不運な女神でもある。
エゲリア
ローマ神話の泉の女神。深い知恵の持ち主であるとされている。
エディン
ケルトにおける月(光)の女神。
エドゥサ
ローマの離乳(食)の女神。
エポナ
ケルトにおける馬と水の女神。
エラトー
ギリシア神話における文芸・音楽・天文などの知的な活動を司る9人の女神ミューズの一人。独吟叙情詩を司り竪琴を持っている。
エリス
ギリシア神話における不和の女神。エリスが起こした黄金のリンゴ事件は、トロイア戦争のきっかけとなった。
エリニュス
復習の女神の総称で、アレクト、ティシポネ、メガイラの3人からなる。頭に蛇をかたどった冠をかぶり、松明と鞭を手にしている。この松明で罪人を発見し、鞭で罰を与えるという。
エルズリー
「エルズーリー・フレイダ」とも言う。ブードゥー教の愛の女神で、これに使える男達はこの女神の夫である。とても、嫉妬深い女神である。
エレシュキガル
シュメール神話における冥界の女神で「イナンナ」の姉。
オーロラ→アウロラ
おかめ
日本の民間伝承では笑顔で福を呼び込み幸運のシンボルである。しかし、出自はいろいろな説があり、詳しいことは不明である。
お多福(おたふく)→おかめ
乙姫(おとひめ)
海底にある竜宮城に住む海神の娘。浦島太郎の話で一躍有名になった。浦島太郎以外にも、風土記や日本書記にも登場してるらしい(ただし、名前は違う)。
オプス
ローマ神話の大地の女神、サートゥルヌスの妻。ギリシア神話のレアにあたる。
オメテクウトリ
アステカの神話で、天国の入り口にいるとされている女神。彼女が地上に投げた黒曜石のナイフから1600もの神が生まれた。
オルボーナ
ローマ神話の女神。子供をなくした両親が、再び子供をさずかる様に祈願する。
天照大神
★伊勢神宮(三重県伊勢市)
ここの内宮に祀られています。なお、外宮には「豊受大神」が祀られています。
天鈿女命
★椿岸神社(三重県鈴鹿市)
夫である猿田彦命が祀られている椿大神社に隣接してある。
伊邪那美命
★多賀神社(滋賀県犬上郡多賀町)
伊邪那岐命とならんで、国生みの神として祀られている。通称「お多賀さま」。
★花窟神社(三重県熊野市有馬)
ここは単独で祀られているようである。
おかめ
★大報恩寺(京都府)
おかめ塚とおかめ像があるらしい。
鬼子母神
★鬼子母神堂(東京都豊島区雑司ヶ谷)
「法明寺」というお寺にあるらしい。ザクロの絵馬を奉納する。
吉祥天
★吉祥院天満宮(京都府京都市南区)
菅原道真の祖父、父が吉祥天女の力で海難をまぬがれたので、 のちにここに吉祥天をまつったというもの。現在は学問の神として広く知られる菅原道真が祭神となっている。
奇稲田姫命
★氷川神社(埼玉県大宮市など)
各地の氷川神社に夫の須佐之男命と子の大国主命と一緒に祀られている。
★須佐神社(島根県簸川郡佐田町宮内)
須佐之男命が御魂を鎮めたところでもある。須佐之男命と一緒に祀られている。
★八重垣神社(島根県松江市佐草町)
須佐之男命と一緒に祀られている。
木花開聹耶姫
★富士山本宮浅間神社(静岡県富士宮市)
全国の浅間神社の総本宮。浅間明神、浅間菩薩とも言う。富士山の山頂に奥宮がある。
須勢理姫命
★白岩神社(奈良県宇陀郡榛原町赤植)
お社の隣に謎の入り口があるそうです。話によれば、壺があるとか。その壺の中に水を張って、蓋がしてあるらしい。
★国魂神社(福島県いわき市勿来町)
大己貴命・須勢理姫命を祭神としている。大同元年(806年)創建。元郷社・菊多国造と関連が知られる。特殊神事あり。
弁財天
★江ノ島神社(神奈川県藤沢市江ノ島)
江ノ島弁天ともいう。
★厳島神社(広島県佐伯郡宮島町)
厳島弁天ともいう。日本三景の一つでもある。
★銭洗宇賀福神社(神奈川県鎌倉市扇ヶ谷)
銭洗い弁天ともいう。
アテナ
★パルテノン神殿(ギリシア・アテネ・アクロポリス)
アクロポリス最大にして、ドリス様式建築の最高芸術と言われている。
★エレクティオン神殿(ギリシア・アテネ・アクロポリス)
パルテノン神殿の北にあるイオニア様式の神殿。
アルテミス
★アルテミス・ブラウロニオン神殿(ギリシア・アテネ・アクロポリス)
パルテノン神殿の西に位置する。アルテミスを祀った神殿。
★アルテミス神殿(トルコ・セルチュク)
現在は柱が一本だけという状態であるらしい。
イシス
★イシス神殿(エジプト・アギルキア島)
かつてはフェイラ島にあったらしいが、アスワン・ハイ・ダム建設の際に水没したため、現在の場所に移転したもの。
ニケ
★アテナ・ニケ神殿(ギリシア・アテネ・アクロポリス)
勝利の女神ニケが逃げないようにと作った神殿。
ハトホル
★ハトホル神殿(エジプト・デンデラ)
女神ハトホルが祀られている。建築当時の姿を残す数少ない神殿。
あ行
アイギス
女神「アテナ」が、戦いの時に用いた楯。後にペルセウスによって倒された「メデューサ」の首が封じ込まれて、さらに強力な楯となった。平時はゼウスに槍や鎧と一緒に預けてある。
★出典:ギリシア神話
アグニの燃える投げ槍
女神「ディーヴィ」が戦女神「ドゥルガー」になったときに、10本の腕に持っている武器のうちの1個。ヒンドゥーの神々から与えられたもの。
★出典:ヒンドゥー教
アクハトの弓
ハルナイムの王子であるアクハトに与えられた弓で、神の職人が特別に作ったものらしい。これを女神「アナト」が欲するあまり、王子は殺されてしまった。
★出典:カナーン神話
天の岩戸
「天照大神」が、須佐之男命の乱暴に怒って閉じこもった岩穴。しかし、神々の策によってこじ開けられた。
★出典:古事記、日本書紀
アムリタ
神々が、海を攪拌することで手に入れることができるとされている不老不死の乳飲料。これを求めて、神々が海を攪拌したために「ラクシュミー」は女神になったとされている。
★出典:ヒンドゥー教
アンブロシア
いわゆる神酒。これを飲むと神の仲間になることができる。エロスが「プシュケ」を神に仲間入りさせるために、ゼウスの許可で飲ませたもの。
★出典:ギリシア神話
インドラの金剛杵
女神「ディーヴィ」が戦女神「ドゥルガー」になったときに、10本の腕に持っている武器のうちの1個。ヒンドゥーの神々から与えられたもの。
★出典:ヒンドゥー教
ヴァーユの弓
女神「ディーヴィ」が戦女神「ドゥルガー」になったときに、10本の腕に持っている武器のうちの1個。ヒンドゥーの神々から与えられたもの。
★出典:ヒンドゥー教
ヴァルナの巻貝
女神「ディーヴィ」が戦女神「ドゥルガー」になったときに、10本の腕に持っている武器のうちの1個。ヒンドゥーの神々から与えられたもの。
★出典:ヒンドゥー教
ヴィーナ
女神「サラスヴァティー」が4本の手のうちの1つに持っていた楽器。日本でいう琵琶のことらしい。
★出典:ヴェーダ(インド)
ヴィシュヌの円盤
女神「ディーヴィ」が戦女神「ドゥルガー」になったときに、10本の腕に持っている武器のうちの1個。ヒンドゥーの神々から与えられたもの。
★出典:ヒンドゥー教
ウルダルンプルンヌル
生命の泉で、水源には洞窟があり、そこには「ノルン」が住んでいるとされている。また、これは宇宙の子宮をあらわしており、世界樹「ユグドラシル」の根元にあるとされている。
★出典:北欧神話
運命の糸
「モイライ」と呼ばれる3人の女神達があやつる糸。1人が糸をつむぎ、1人がそれを計り、1人が糸を断ち切る。こうして、人間の運命が決められているとされている。
★出典:ギリシア神話
雲母
中国の仙女「何仙姑」が食べた鉱石。これを15歳の時から食べつづけたので「何仙姑」は仙女になったと言われている。
出典:中国
絵の具
花の女神「ベルセフォネー」が、花の彩色に使った絵の具。これによって色が塗られた花は、そこから先はその色で咲くことになる。
★出典:ギリシア神話
黄金の林檎
ペレウスとテティスの結婚式に呼ばれなかった女神「エリス」が“最も美しい女性へ”と書いて放りこんだリンゴ。これを「ヘラ」「アテナ」「アフロディーテ」が取り合い、あげくの果てにトロイア戦争が起こったのであった。
★出典:ギリシア神話
オリーブ
女神「アテナ」がギリシアの民に与えた木。女神「アテナ」の神木でもある。
★出典:ギリシア神話