忽然と姿を消した謎の民族『ラピタ人』
今回は人類史上初めて遠洋航海を実践し、太平洋の島々に住み着いたと思われる民族ラピタ人のお話をします。
ラピタ人は3300年ほど前にニューギニアの東の島々から旅立った人々で、ポリネシア人の祖先ですが、多くの謎に包まれています。
ラピタ人は西ポリネシアのサモアまで一気に拡散したが、2500年前までに痕跡を消しています。
彼らはラピタ土器といわれる特徴的な模様の土器をつくっていたが、それ以外彼らを調べる手がかりはあまり残っていないとされています。
エファテ島のテオウマ遺跡で2003年に見つかった古墳で見つけられた遺体のすべては頭がなくなっており、これは埋葬後、頭をとりさり、巻貝でつくった指輪と置きかえていたためでした。
ちなみにイースター島のモアイ像はラピタ人が祖先の姿としてつくったと言われています。
以上、土器などの発展した文化をもちながら、その後がわからず、謎の多き民族がラピタ人を紹介いたしました。