先史時代 -世界史の勉強ページ-
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sekaishi1
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[1]人類の出現
絶対年代 |
地質年代 |
人類 |
考古年代 |
生活文化 |
石器 |
文化 |
経済 |
生活 |
250~200
万年前
|
洪
積
世 |
{1}人類の誕生-文化を持つ
(1)直立歩行
(2)火の使用
(3)道具の製作
(4)言語の使用 |
旧
石
器
時
代 |
前
期 |
◎礫石器
→自然石を打ち欠いただけの
最も基本的な打製石器。 |
打
製
石
器 |
◎道具の製作
◎直立歩行
◎野生の動物や植物を食料とし
社会生活を営む |
獲
得
経
済 |
群
(ホルド)
・
洞
窟
生
活 |
{2}猿人(アパ・マン)→アウストラロピテクス群
(1)南アフリカ各地で発見。「南方の猿」の意。
(2)脳容積500~700cc。
(3)いくつかのグループに分類
(a)ボイセイ型(石器は作らず、主に草食)
→ハラントロプス(南ア)、ジンジャトロプス(東アフリカ)
(b)アフリカヌス型(礫石器を製作)
→ホモ・ハビリス(オルドワイ渓谷出土) |
50万年前 |
{3}原人(ホモ・エレクトゥス)
→アジア・ヨーロッパ・アフリカに広く分布
(1)ジャワ原人(ピテカントロプス・エレクトゥス)
(a)ジャワ島のトリニールでオランダ人のデュボワが、
頭蓋骨の一部、大腿骨などを発掘。
(b)脳容積約900cc。
(c)生活様式は不明。
(2)北京原人(シナントロプス・ペキネンシス)
(a)北京から南西にある周口店にて出土。
(b)打製石器、火、言語の使用。
(3)藍田人-北京原人より古い時代。
(4)ハイデルベルク人-ドイツにて出土。下顎骨のみ。 |
◎握斧(ハンド・アックス) |
◎川岸・洞窟にすみ狩猟、採集を行う。 |
15万年前 |
{4}旧人(ホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシス)
→原人よりさらに進化した形質を持ち、ヨーロッパ全土、
西アジア、北アフリカに分布。
(1)ネアンデルタール人
(a)ドイツにて発見。衣服の使用、埋葬の習慣。
(b)脳容積約1500cc。
(2)ローデシア人-アフリカにて発見。 |
中
期 |
◎剥片石器
→原石より脱落した剥片を使用。
用途次第に多様化。 |
◎火の使用が一般化。
◎埋葬の習慣-精神文化の発達による。
◎宗教の始まり-狩猟の成功を祈る呪術的儀式。
◎毛皮の衣服、炉を備えた住居-寒冷地に適応。
◎身体装飾の習慣起こる。 |
4~1万年前 |
{5}新人(ホモ・サピエンス・サピエンス)
→洪積世末期の氷河期から後氷期(4万~1万年前)に出現。
(1)クロマニョン人
→南仏の同地名で発掘。洞窟絵画、弓矢の発明。
(2)周口店上洞人
→北京原人の発掘された洞窟の上部より発見。
(3)三ヶ日人-浜名湖北岸にて発見。
(4)ボスコップ人-アフリカで発見。
(5)グリマルディ人-仏伊国境付近で発見。 |
後
期 |
◎石刃技法
→石塊から石刃を取る特殊な
剥片石器製作の技法。
◎細石器
→剥片石器の小型のもので、木、骨の柄に
はめ込み、矢、槍、鎌などに使用。 |
◎石器の用途別高度化。
◎弓矢の発明-大型動物の狩猟始まる。
◎骨角器の発達-漁労への応用。
→槍、投石機、銛、釣り針など
◎洞窟美術
→大型動物との狩猟を題材とした絵画。
狩猟の成功を祈った呪術的所産。
ラスコー(南仏)、アルタミラ(西)など
※イベリア、北アフリカ、西アジアなどでは岩絵
◎女性裸像-多産豊穣を祈る呪術的所産。
◎屈葬の習慣始まる
→副葬品等あり、宗教的意識の深まり見られる。 |
沖
積
世 |
中石器時代 |
◎磨製石器
→砂や砥石で研磨した石器。
石臼、石皿、石杵など。 |
◎自然環境の変化
○氷河期の後退により気候が温暖化、
海・陸ほぼ現在の形に。
○寒冷適応の大型動物の消滅、北上と
それに変わる小型動物が繁栄、
従来の狩猟は困難となる。
◎新石器文化の特徴
○磨製石器の製作
○農耕・牧畜の開始
○土器の製作
○織物・編物の製作
○住居の改善
→土や日乾し煉瓦の小屋による集住。
◎新石器文化の伝播と地域的差異
○農耕・農牧民の文化
→西アジアから5000B.C.頃より東西に伝播。
(大西洋沿岸~黄河流域)
○原始遊牧民の文化
→モンゴル高原・中央アジア・イラン・
シリア・北アフリカに至る草原地帯。
○狩猟・漁労民の文化
→ユーラシア北方の寒冷な森林地帯。
◎ヨーロッパの巨石建造物
→ドルメン、メンヒル、
ストーンサークル(英のストーンヘンジが有名) |
生
産
経
済
(農牧業) |
氏
族
社
会
・
村
落
定
住 |
新
石
器
時
代 |
世界史の上っ面より
◎先史から歴史へ
[2]文明への道程
{1}初期農村
(1)7000B.C.頃、イラン西南部~アナトリア高原南部~ギリシア半島部にかけて成立。
(2)代表的遺跡-ジャルモ(イラク、原始農耕生活の小部落)、イェルコ(死海西側)
(3)農法
(a)乾地農法(耕地に乾地を選び(樹木の伐採が困難)、天水に頼る)
(b)略奪農法(無施肥)
(4)農村の生活
(a)麦類などの穀物栽培
(b)肉畜等の飼育-羊、山羊、牛、馬、豚など
→生産性の向上、生活の安定、時間的余裕の発生、穀物の貯蔵、金属の発見
(5)農村の形態
(a)常に移転するため、集落規模は小さい
(b)地母神などの祭祀中心に集落を形成
(c)生活文化の基礎を形成(衣食住)
(d)彩文土器(5000B.C.頃)、銅製品の使用
(e)私有や権利の概念が発生{2}大村落(町邑)
(1)灌漑農業-3500B.C.頃メソポタミア南部に始まる。治水、利水による大規模農業。
→生産力の増大、共同作業の必要性が高まり、人口が集中。
(2)その他生活の変化
(a)銅器、青銅器の普及
(b)階級社会の発達
(c)精神生活の一層の充実{3}都市(3000B.C.頃)から都市国家へ
(1)社会での役割変化-食料を他者依存する職業の発生(神官・戦士・手工業者)
(2)階級の成立
→貴族(神官・戦士)-平民-奴隷
↓
神殿が都市の中心で権威が高かった。
(3)都市国家の成立-宗教的・軍事的色彩強い。
(4)文字の発明-知識の蓄積と伝播が飛躍的に活発化。
※人種・民族・語族の分化
(1)人種-人類を生物学的特徴で分類(身長、皮膚の色など)
→コーカソイド(白色人種)、モンゴロイド(黄色人種)、ネグロイド(黒色人種)
(2)民族-習得している文化的伝統が同一である集団
→宗教、経済形態(農耕民族、狩猟民族、遊牧民族など)、文化圏など
(3)語族-使用する言語により系統分類した集団 |
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