失楽園とは&失楽園について
神様が自分に似せて土から男を作り、その肋骨から女を作りました。女の名前はエヴァ、男の名前はアダム。神の園エデンでアダムは耕作していました。そのエデンには数々の木に混じって、「善悪を知る木・命の木」が生えていました。神様はアダムに「これらを食べたら死ぬ」と言っておいたのですが、蛇にだまされたエヴァは善悪を知る木の果実をアダムと共に食べてしまいました。で、神様は怒り、アダムとエヴァはエデンから追い出されました。
NEXT:カインとアベル
なんか「失楽園」も少し前流行語になってましたね。それはともかくこのエピソード結構おもしろいところが多いですよね。例えば、こんなこと書くと女性諸氏に怒られそうですが、手持ちの聖書では、神が最初に作った人間を「人」と表記し「人」から「女」を作ったとされているところ。まず男性があり、女性を男性に対するものとして捉えてることが、今との意識の違いを感じさせます。昔の英語の文章だと人間という意味で Man を使ってるものが多いのですが、「 Man ←→ Woman 」の関係もこの辺と同じなのかも知れません。……って、今はただ単にそういう団体がうるさいだけで、男性側の意識自体は全然変わってないのかも知れませんが。
あと、「知恵の木の果実」だと思ってたんですが、聖書だと「善悪を知る木の果実」になってます。人間が命の木の果実も食べて不老不死を得ると、神に近い存在になってしまうので、神は命の木の周辺を厳重に警備させているようです。僕自身熟達という意味を除くと老いを感じたことはあまりないのですが、不老不死って人間にとってそんなに嬉しいものなのかなぁ、なんて思ってしまいます。
このエピソードの目玉は、今まで神の家畜に過ぎなかった人間が知恵と有限性を手にして自分の力で生活し始めることなんじゃないかと思います。聖書を眺める限り、あとでも書きますが「神を信じたモノが救われる」っていう内容が多いです。その中で知恵を得たっていうこのエピソードが妙に心に残ります。この辺つっつくと長くなってしまうので、後日続きを書きたいと思います。