ウェリントンの一生・生涯・人生
ウェリントンの一生・生涯・人生
18歳でイギリス陸軍に入隊し、オランダでフランス革命軍と戦ったウェリントンは、1796年にインドでの戦闘に参加、マラータ戦争の戦功によって「ナイト」の称号を授かります。1806年にトーリー党の下院議員となり、翌年アイルランド相に就任しますが、対フランス戦が再開するとイベリア半島でフランス軍を相手にゲリラ戦を展開しました。ナポレオンのロシア遠征が失敗した1814年にイギリス軍を南フランスへ侵攻させます。その功によって公爵となったウェリントンは、ウィーン会議でイギリス代表をつとめ、 ナポレオンがベルギー国境を越えたという知らせを受けた時には、ブリュッセルで舞踏会に出席していました。どんな緊張した状況でも絶対に沈着冷静であるウェリントンの資質は「ワーテルローの戦い」で如何なく発揮され、我が身の危険を気にすることなく味方と敵の軍隊の動きに全神経を集中して、イギリス・オランダ連合軍に勝利をもたらします。 1818年まで北フランス駐留の連合軍司令官を務めた後は政治家として活躍し、1828年に首相となって翌年にはカトリック教徒解放令を成立させました。