リーマン破たん1年・・・ウォール街の新帝王
2009年9月15日
2008年9月15日、リーマンが破たんした夜。ニューヨーク・マンハッタンにある本社では、多くの社員が段ボールを抱えて出て行く映像が、世界中に流れた。厳しい取材規制が敷かれ、リーマンに関する一切の取材はシャットアウト。本社の中にメディアが立ち入ることは許されなかった。あれから1年――。
リーマンが本社を構えたこのビルに、日本のメディアとしては初めて、ガイアの取材カメラが入ることに成功した。破たん後、リーマンを買収したのはイギリスの大手金融グループ、バークレイズ。我々を案内したのはCEOのロバート・ダイヤモンドさん。「リーマンの買収は悲願だった。収益の3分の1を買収で稼ぎ出している」と喜びを隠さない。CEOの部屋はガラス張りで、中は丸見え。一般社員と同じ、株式や債券などを売買するトレーディングフロアの一角にあるのだ。かつてリーマンに君臨し、巨額の報酬を手にしていた、ファルド元CEOは専用の部屋を最上階に構えていた。そうした独裁的な経営体制を取りらないための、決意でもあるという。しかし働いているのは、みな元リーマンの社員たち。強欲と呼ばれ、庶民から批判の眼で見られてきた金融エリートだ。破たん後1年経って彼らの思い、本音とは??元リーマン本社から、独占取材でガイアのカメラが迫る!