巨大帝国インカの遺跡を巡る=魅力あふれる世界遺産に絶景の数々
スペインの征服者「コンキスタドール」による侵略を受けるまで、約100年にわたり栄華を極めた巨大帝国インカ。
アンデス山脈に暮らすケチャ族が興したクスコ王国を起源とし、ペルーを中心に、ボリビア、チリ、エクアドル、アルゼンチンの一部まで国土を広げ、最盛期には1600万人が暮らした南北アメリカで最大の国家であった。
インカ時代に建造された遺跡は数多く残っているが、文字を持たない文明であったため、その記録が残っておらず、目的や用途は今もって謎に包まれている。
今回、ジャングルの奥地に君臨する「マチュピチュ」、帝都があった「クスコ」、インカ人の豊かな生活を育んだ聖なる谷「ウルバンバ峡谷」、標高3830メートルに位置する天空の湖「ティティカカ湖」など、インカの遺跡が多く残る地域や末裔(まつえい)の人々が暮らす街を訪れ、神秘の帝国インカに迫ってみた。
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