モンクの一生・生涯・人生
世界史で活躍したモンクの一生・生涯・人生
モンク(1608年~1670年)
根っからの軍人であるモンクは、1642年に国王軍の指揮をとってアイルランドの反乱鎮圧にあたりました。1644年、市民革命の最中であるイングランド本国に呼び戻されますが、上陸するとすぐに議会軍に捕まってしまい1646年には議会軍に参加します。アイルランドやスコットランドでの戦闘でクロムウェルに認められ、第1次蘭英戦争では艦隊司令官としてオランダ艦隊と戦いました。 1654年にスコットランド総督に任命された彼は、1659年、王政復古を指導して公爵の位を獲得、枢密院議員となり、第2次蘭英戦争が始まると再びイングランド艦隊司令官の職につきます。 1666年6月、デ・ロイテル率いるオランダ艦隊がイングランドの海岸に迫り、これを迎え撃つイングランド艦隊との間で極めて激しい戦闘が展開されました。この海戦は4日間にわたって激戦が続いたので「4日海戦」として有名なものになります。4日目の戦闘ではデ・ロイテルの指揮するオランダ艦隊が、イングランド艦隊の中央にあったモンク隊めがけて突進してイングランド艦20隻を撃沈、6隻を捕獲しましたが、 オランダ艦隊の損害は4隻が沈没しただけでした。 このように戦闘はオランダ艦隊の大勝利ですが、敗北したイングランド艦隊はモンクの優秀な指揮のもと、 混乱することもなく艦隊の規律を維持し続けることができたのです。