アルフレッドの一生・生涯・人生
世界史に登場するアルフレッドの一生・生涯・人生
17世紀の歴史家によって「大王」と呼ばれるようになるアルフレッドは、871年に即位したイギリス・ウェセックスの王でした。デーン人(バイキング)の侵入に対して、兄のエゼルレッド1世と共に勇敢に戦い、878年にグスラム率いるデーン軍を破ります。敗北したバイキングの首領グスラムが、ここでキリスト教徒となったことからサクソン人とデーン人との共存が実現しました。 アルフレッドは、デーン人に対抗するために海軍を編成したことでも有名で、全長がバイキング船の2倍もある「長船」を建造させています。この新型の軍船は60本以上の櫂を持っており、速度と安定性でバイキング船より優秀でした。乗組員には、サクソン人の他に同じゲルマン系のフリジア人が選ばれます。 これはフリジア人の水夫が、デーン人相手の海戦で巧妙な戦術を使うことでよく知られていたからでした。 また文化人でもあった彼は法典を編集して国家統一の準備を行い、文化の振興にも積極的で「アングロ・サクソン年代記」の編集を開始させたりもしています。