フランソワ1世の一生・生涯・人生
世界史で活躍したフランソワ1世の一生・生涯・人生
フランソワ1世(1494年~1547年)
イタリア征服を断念したフランス王ルイ12世を継いだフランソワ1世は、自ら軍を率いてイタリア戦争に介入します。1515年には「マリニャーノの戦い」でスイス軍に勝利して、ミラノを支配しました。そして翌年に教皇とコンコルダート(政教和約)を結んで和解します。1519年、神聖ローマ帝国の皇帝選挙でハプスブルク家のカール5世に敗れると、これに激しく抵抗して、神聖ローマ皇帝に即位したカール5世とパヴィアで戦いました(1525年)。この戦いで大敗して捕虜になったフランソワ1世は、1年間も幽閉され、マドリード条約でやっと釈放されましたが、自由になるとすぐにまた戦闘を開始します。結局、1529年のカンブレー条約でイタリアから手を引かされたフランソワ1世は、その後も神聖ローマ帝国に対抗するために、イギリス王ヘンリー8世やドイツ国内のプロテスタントたちと手を結びました。1542年にはオスマントルコ帝国のスレイマン大帝と結んでカール5世に挑みますが、1544年のクレピーの和約において、彼は再び全ての要求を放棄させられてしまいます。 国内におけるフランソワ1世は、官僚制度の整備、財政機構の改革などで王権の強化に努め、文芸の保護にも力を注ぎ、フランス・ルネッサンスの発展に大きく貢献したのでした。