オリバー・クロムウェルの一生・生涯・人生
世界史で活躍したオリバー・クロムウェルの一生・生涯・人生
オリバー・クロムウェル(1599年~1658年)
ジェントリーの家に生まれたクロムウェルは、母とグラマー・スクールの教師から清教主義について学び、 郷里での所領経営の後、下院議員や治安刑事の役職に就きました。市民革命では選挙区であるケンブリッジで義勇軍を募って議会軍に参加、1644年に東部連合軍副司令官となって、勇猛な騎兵隊(鉄騎隊)を編成するとともに、これまでの民兵や傭兵を廃止して、国軍としてのニュー・モデル軍を創設しました。将校の任用と昇進が従来のように家柄に左右されるのではなく、能力によって決定される新しい軍隊は、翌年には2万2千名の兵力となり、歩兵12個連隊、騎兵11個連隊、竜騎兵1個連隊に編成されます。「ネーズビーの戦い」では、このニュー・モデル軍の活躍で大勝利をおさめ、イングランド王チャールズ1世を処刑に追い込みました。 共和政のもとで国務会議議長をつとめ、左右両派の反抗を議会軍総司令官として武力で鎮圧したためにクロムウェルの軍事独裁政権が実現してしまいます。1657年、彼は議会よりイングランド国王に推されますがこれを拒否し、新憲法によって護国卿(ロード・オブ・プロテクター)に就任しました。しかし政局は安定せず、 彼の健康状態も悪化していきます。その後、愛娘の死に大きなショックを受けた彼はインフルエンザを患い、間もなく病死しました。