トロンプの一生・生涯・人生
世界史で活躍したトロンプの一生・生涯・人生
トロンプ(1597年~1653年)
南ネーデルラント出身のトロンプは、1624年にオランダ海軍に入り、1637年には海軍中将に昇進しました。1639年2月にフランドル沖でスペイン艦隊を破り、同年9月には英仏海峡でスペイン・ポルトガル連合艦隊を撃破します。1652年5月19日、イギリス海峡においてオランダ艦隊と遭遇したイングランド艦隊の指揮官ブレークがオランダ艦隊に敬礼をするよう要求し、オランダ艦隊提督のトロンプがこれを拒否するとともに発砲したことによって第1次蘭英戦争が始まりました。 こうして開始された海戦は、付近にいた両国の主力部隊(数十隻)が参加して大混戦となりましたが、勝敗はつかず引き分けに終わります。その後もトロンプはオランダ艦隊を率いて、ブレーク率いるイングランド艦隊と英仏海峡において何度も戦います。1653年「ノース・フォーランド海戦」では、当初オランダ艦隊が優勢でしたが、戦闘中に風向きが変わったことで一転して不利な戦いとなり、イングランド艦隊に敗北してしまいました。同年8月には、オランダ沿岸を封鎖中のモンク率いるイングランド艦隊に挑戦しますが、 オランダ艦隊は大きな損害を出して敗退してしまいます。トロンプ自身もこの戦いで戦死してしまったのでした。